最近僕には悩みがある
僕にはどうにもできないような。
ころぉぉぉぉん!!!!
また来た
青
桃
高2の桃山さとみ
何でなんだか好かれたらしく、しょっちゅう絡まれる
ここまでは構わない
しつこすぎるが、生徒に好かれるのは嬉しいことだ
青
桃
桃
青
青
桃
青
もぶ
青
桃
桃
青
桃
もぶ
桃
さっきまでとは違う低い声
僕の目を捕らえて離さない深い瑠璃色の瞳
青
桃
青
まあこんな感じで
前は適当に受け流していたのが、最近こいつに照れてしまうのが悩み
青
青
もぶ
もぶ
もぶ
キーンコーンカーンコーン
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
確かにそこまで強くは握られていなかった
素直に着いてきてしまったことは否定できない
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
ドサッ
青
青
桃
青
桃
桃
青
青
変なの
さとみくんといると自分が教師だってことを忘れてしまう
今だってそうだった
すっかり学生時代に戻ったみたいで
一緒に授業をサボっている気分だった
青
ポツッ
ザァァァァッ
青
青
< はーい
青
< さいなら~
青
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
赤
青
赤
青
赤
桃
青
赤
青
青
赤
赤
青
青
あれから1週間が経った
あの日から、あからさまにさとみくんに避けられている
莉犬くん公認の鈍感な僕でも気付くくらい
廊下で目があっても飛び付いてこないし、授業中のダル絡みもしない
せっかく合った目はすぐに逸らされてしまう
あの日みたいにサボりに付き合わされることもなくなった
青
青
モブ
桃
モブ
桃
モブ
青
桃
青
桃
桃
モブ
青
桃
桃
モブ
桃
モブ
桃
青
桃
青
キーンコーンカーンコーン
桃
青
桃
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
桃
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
桃
桃
桃
青
桃
桃
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
キーンコーンカーンコーン
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
桃
青
青
桃
青
桃
ザァァァァッ
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
桃
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
デレデレな生徒がドSな特別な人に変わった
さとみくんが卒業するまで。
それまで"恋人になる"のは我慢しないといけない
それはすごく悲しい
けれど、それまでお別れ、なんてことはない
毎日廊下で飛びつかれて、サボりに付き合って
雨の日は一つの傘の下に二人で入る
だから、寂しくはないんだ
いつだって隣にいるから
桜の花びらが舞い散る4月の校庭
木の下でぼーっとして、時々来る生徒と写真を撮る
そんな僕の視線の先にいるのは、女子に囲まれた彼の姿
第2ボタンでもねだられているんだろう
会話はここまで聞こえてこないけれど、
ふわっと微笑む彼の整った顔は、満開の桜よりも綺麗だった
桜の舞い散る4月
暑苦しいスーツを身にまとい、眠気を誘う式典をようやく終わらせた
第二ボタンをねだる女子を軽く受け流しつつ、彼の姿をちらりと見る
青空に咲く満開の桜の下で、生徒と写真を撮っている
その生徒が彼の元を離れると、彼はこちらを見た
少し頬を赤らめて、微笑んでいる
その顔がどんなものよりも愛おしかった
2年間、ずっと待って待たせてきた
ようやく来たこの日
桃
俺の行く道来る道を塞ぐ女子に笑顔を向ける
瞬間俺の目の前に1本の道ができた
桃
1歩1歩を確実に踏み込んで彼に向かって歩く
そんな俺に気付いた彼女は、嬉しそうに眩しい笑顔をこちらに向ける
桃
青
桃
青
桃
地面に片膝を着く
彼の驚いた顔を眺めながら、彼の手に自分の手を重ねる
そして、手に握っていたものを離した
青
桃
桃
青
桃
青
彼は、大事そうにボタンの乗った手をゆっくりと閉じた
青
桃
青
青
桃
桃
桃
青
桃
桃
青
赤
青
赤
赤
桃
赤
桃
赤
桃
青
桃
青
桃
桃
赤
赤
赤
青
桃
桃
チュッ
青
桃
赤
桃
青
桃
青
赤
青
最初は叶わない恋なんて思っていて、
生徒と教師という関係で出会ったことを恨んだことも何度もあった
それでも、この関係でなければ出会えてなかっただろう
傷付けることが怖くて、距離をとったこともあった
実際、これから傷付けて、傷付けられてを繰り返すだろう
それでも何度だって仲直りをして、1つの屋根の下に入って、傘の下に入って
これからもずっと一緒にいたい
世界で一番大切な人
コメント
28件
ブクマ失礼します^ - ^
初コメ失礼します!! このお話はほんとに100万くらいはーとついてもいいくらい素敵すぎました…;;✨✨
待って、好き、