運 命 の 出 会 い .

ころりあ

君と出会ってもう10年以上.

言い方を変えれば

…10年以上片想い

そういって私はころくんの隣を駆け足で通り過ぎていく

…そういえば、いつから好きになったんだっけ、？

…確か、小6の頃だったかな

体育の時間.ドッチボールをやっていて

私は急に頭がふわふわしてきて歩くのでさえ辛くなってきていた

セミの声がやけにうるさくて

他になにも聞こえなくて

地面に倒れるのを待っていた時だ

空より深い青色が私の視界いっぱいに広がった

いつもは塩対応で反応も薄いくせに

こーゆー時は優しくてほんとずるい

…多分、私のころくんへの想いはこうして大きくなっていったんだろうな

暑い夏の出来事

まるで

心の奥深くまで太陽に照らされているようだった.

…小学校から高校生まで片想いしてるってある意味すごいよね

教室についてロッカーに鞄を入れようとしたときだった

ｶｻｯとあんまり好きじゃない音がなった

ロッカーを除くと小さな紙切れが

恐る恐る紙を開いてみると、

"　放課後.体育館で待ってる　"

ぶっきらぼうにそう書いてある字はどこか見慣れた字だった

もしかして、、、いや、期待しないほうがいいかぁ、

普段はやけに長く感じる6時間も

今日はやけに早く感じていた

放課後.体育館へ1人で向かう

仲良く遊んでいる女の子達の声

廊下を走って玄関へ向かう男子たち

上履きをぶっきらぼうに入れる音

体育館へ近づくにつれて徐々にその音は消えていく

体育館の前にとうとう着いてしまった

深呼吸をして足を踏み入れる

空はオレンジ色に輝いていて

青色の髪はよく目立っていた

部活終わりなのか肌に汗が垂れている

目が泳ぎまくってるころくんに頬を緩ませてしまう

…少し意地悪しちゃお、

そう言って背を向ける

手首を引っ張られいつのまにか青色に包まれていた私

耳元で言われるとくすぐったいや

答えはきっと言わなくてもわかるよね

体育館には2人きり

セミの鳴く暑い夏の時期

2人の影は重なっていた

❦ℯͷᏧ❧