『女の子なら愛してくれた?』
第2話
夜
玲奈
スマホの通知は50件越え
玲奈
恐る恐る凪とのチャットに入った
玲王今どこ?
なんで俺になんにも言わなかったの?
無視しないで。
ねぇ玲王なんで?
スペインにいるの?
なんで俺を置いていったの?
最後のメッセージは丁度1時間前くらい
しばらく凪からのメッセージを 眺めていると
ピコンッ
俺の事嫌いになった?
背筋が凍った
玲奈
俺は必死にメッセージを打ち返していた
そんな訳ない!
シュポッ
玲奈
プープープー
玲奈
これが最後だ
凪にさようならしよう
玲王
凪
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
玲王
凪
玲王
玲王
凪
凪
プープープー
終わった
玲王の恋は全部
でも、玲奈なら大丈夫。
凪が望む俺にはないものを 全部持ってるから
玲奈
でも簡単に割りきれないな 辛いものは辛いんだから。
玲奈
玲奈
コンコン
凪
玲奈
ガチャ
玲奈
凪の目の下は赤く腫れ 涙がボトボト垂れている
凪
玲奈
玲奈
優しく声をかけ 凪の隣に座った
凪
玲奈
凪
玲奈
俺の事でこんなに泣いてくれるんだ
嬉しいような、、、嬉しくないような
昔は俺のこと見てくれなかったのに 今は昔の俺ばっか見て、、、
結局俺は愛されないのかな、笑
違う、愛されていたんだ
ちゃんと。
俺とは違う愛かもしれないけど ちゃんと愛してくれていたんだ
でも、、、
俺と同じ愛が良くて 違う愛は辛くて
玲奈
凪
凪
玲奈
凪
玲奈
何言ってんだよ俺、
凪が玲奈に優しくしたら嫉妬して
凪が玲王を求めたら嫉妬して
もうどれが俺かわかんねぇよッ
凪
玲奈
凪
玲奈
凪
玲奈
玲奈
玲奈
凪
凪
玲奈
玲奈
凪
凪
凪
玲奈
玲奈
声が震える
凪
凪
凪
凪
凪
玲奈
凪
凪は表情ひとつ変えずに 話し出した
凪
玲奈
凪
玲奈
凪の顔を見れずに居た
凪
凪
凪はベットに横たわり ふとんをかぶった
凪
玲奈
玲奈
凪
玲奈
凪
今日は眠れなそうだな
数日後
凪
玲奈
この体で生活するのも慣れてきた
そして、凪はあの日から玲王の話を しなくなった
凪
玲奈
誘われてるのか?
凪
玲奈
玲奈
凪
凪がクリスマスなんて、、、
俺の時は何かくれたっけ
あぁそうだメロンパンを一口、、、 くれたっけな笑
凪
玲奈
玲奈
俺は凪の手を握って顔を近づけた
凪
凪
玲奈
凪が照れた
あれ、でもなんで
他人事に感じる
嬉しいはずなのに胸が苦しい
玲奈
凪
もう俺のことは忘れたのかな、
もう諦めたのかな
凪
玲奈
凪
凪
玲奈
凪
玲奈
この前は玲王にばっか嫉妬してたのに 今度は玲奈とか、、、
どこまで、ないものねだりで わがままなんだよ
もう自分が嫌だ
本当の自分がどれなのかも わからない
数日後
凪
玲奈
凪
凪
玲奈
確かに最近笑ってない
玲奈
凪とショッピングに行ってから 頭の中で何かがずっとグルグル回ってる
凪
凪
凪
凪
玲奈
凪のまっすぐな目に 体が怯んだ
玲奈
言えない、、、
言いたくないよ
凪
凪
凪
凪
凪
凪
玲奈
凪
凪
玲奈
凪
玲奈
凪
玲奈
「凪が好きだよ」
凪
女になった俺なら 凪の隣にいられるかな
凪
玲奈
凪
凪の表情は曇った
凪
玲奈
なんで、、、?
やっぱり、、、 男とか女とか関係なかった?
つまり、玲王という人間が ダメだったんだ
悲しいのに、苦しいのに、 涙は一つも出てこない
凪
凪
玲奈
凪
玲奈
空気が凍った
凪
凪
心臓がバクバクしている
玲奈
俺が好きだったって!?
玲奈
涙が止まらない
凪
凪
玲奈
もう何もかも元に戻らない、、、
凪
玲奈
凪
玲奈
玲奈
俺が自分で消してしまったんだ
自分の存在を。
凪
凪
凪
玲奈
凪
玲奈
凪
玲奈
玲奈
凪
凪
玲奈
無気力な目が 力強く見開かれた
玲奈
凪
凪
玲奈
玲奈
玲奈
玲奈
玲奈
凪
玲奈
玲奈
凪
玲奈
玲奈
凪
玲奈
抱きしめられる体が 俺の体ならよかったのに
後悔なんてしてるに決まってる
凪には強がりを言ったけど 本当は後悔の方が大きい
玲奈
凪
凪
玲奈
玲奈
玲奈
凪
お願い神様、、、
もう一度男に戻してください
わがままばっかでごめんなさい
凪
ボンッ
凪
凪
凪
玲王
凪は今まで見たことないような 穏やかな顔をしていた
俺は髪の毛を触った
玲王
凪
玲王
窓に映る俺は確かに“玲王”だった
玲王
凪
玲王
凪
玲王
もうなんでもいい
玲王として凪の隣にいられるから。
凪に好きって言ってもらえるから。
凪
玲王
凪と口づけできるから。
すごくと遠回りしたけど 今とても幸せだ。
『女の子なら愛してくれた?』
〜end〜
コメント
2件
ありがとうございます!!✨ 今回もめちゃ良くて、最高でした、ないちゃいました😿