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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ、ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
彩
ん・・・
彩
っ？！
彩
は…誰…？
彩
(私…誰？)
彩
ｻｯ(鏡を見る)
彩
(だ、誰…？この子は一体誰なの…？これは私…？いや、私じゃない…じゃあ一体この子は…？)
彩
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ
ｶﾞﾁｬｯ
母
入るわね～
母
どう？眠れた？
彩
あ、あなたは誰…？
母
あら、ごめんなさい
母
忘れていたわ
母
私はあなたの母よ
彩
お、お母さん…？
母
ええ
彩
でも、私、知らない…
母
そうね
母
あなたはね、記憶障害を持っているの
彩
記憶…障害？
母
そう。一週間経つと、一週間分の記憶がなくなってしまうの
彩
え…
母
そして、あなたは心臓の病を抱えているわ
彩
心臓…
母
突然発作が起こったり、鼓動が急に速くなったりするの
母
記憶障害は一時的なものよ
母
きっとすぐ記憶を戻すと、お医者様が言っていたわ
彩
そう、なんですか…
彩
あの、私の名前って…
母
あなたは、彩よ
彩
あ…や？
母
そう
彩
苗字は…？
母
霧立
彩
きりたち…
母
あなたは、霧立 彩よ
彩
わかりました
母
記憶障害が治るまでは不安だらけだと思うけど、大丈夫よ
母
そしてね、あなたのことをサポートしてくれる男の子がいるわ
彩
男の子…？
母
ええ。あなたの昔からの幼馴染みよ
彩
おさななじみ…
母
スマホは見た？
彩
え、あぁ
彩
いいえ、まだ…
母
そう。見てみるといいわ
母
今日は平日で、学校に行く日なの。学校に行くまでの準備がそこに詳しく書いてあるからね
彩
わかりました。ありがとうございます。
母
いいのよ
母
さぁ、準備しちゃいなさい
彩
はい
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