ピピピピッ
赤
赤
赤
ほとんど毎日夜から朝まで起きていて
一日が終わることは無い
視線を下にやると血だらけの腕
視線を上にやると気持ち悪さが襲って
視線を前にすると昔の笑顔の写真に嫌気がさす
赤
んで、結局目を瞑るんだ
今日こそは眠ろう
~~~~~~~ッ”!”!”!”
~~~~~~~~、ッ”ッ”
そう思っても聞こえる怒鳴り声
赤
気づいたらため息しか出なくて
そんな自分にも嫌気がさして
またこの世界が嫌いになる
赤
今日も何もすることがないから
赤
カッター片手に薬を飲むんだ
赤
でもなんだかこの感覚が心地よくて
自分にいる価値があるんだって
生きてていいんだって
そう思える
思うしか出来なくなる
もうやらない
もうやらない
そう思っても
数分後には瓶の中身は消えてるんだ
赤
瓶がカラなことに気づいて
でも外に出るのは怖いから
残りの時間はカッターたいむ
赤
赤
赤
カッターを横に動かして
同時に来る感覚に心地良さを覚える
赤
手が震えて
カッターを落とした
赤
拾おうとするけれど襲ってきためまいが薬によるものなのか
それとも貧血なのか寝不足なのか
考えるには選択肢が多すぎた
赤
ふと時計に目をやると
赤
1番嫌いな時間のおでましだ
ガチャッ
赤
今日は一発で意識を手放した__
赤
赤
まぁ10分にも足らないけど
赤
次は2番目に嫌いな時間
赤
赤
適当に腰をかけて
この時間は男を連れてくるから
俺は追い出される
それなりのよくコンビニで見かけるような服装をしているから特別誰かに話しかけられたりはしない
それだけが最悪と言うのか
赤
今日はとことんついてない
赤
カッターもなければ買うという選択肢もない
赤
ふと思った
ボロボロの体で
ぐちゃぐちゃに潰れた心で
なんのためにこの世界にいるのだろう
俺が居なくても何も変わったりはしない
中学の友達も高校の友達も
みんなもう何年もあっていない
きっと記憶に残っていない
赤
赤
こんなに綺麗なものを俺で汚すのは2ミリほどの抵抗があったけど
そんなことを考える余裕はとっくに失ってた
赤
楽な道を行って
楽になろうとして
何が悪い
誰が怒る?
誰も何も言わない
赤
ここに1歩
少しだけ
ほんの少しだけ歩くだけ
誰でも出来る
赤
なんで怖がる?
なんで震える?
赤
ねぇ知ってる?
ここの海で昨日
人が死んだらし~よ?
え、まじ、...??
まじ、
こっわ、
無理なんだけど、...ッ
帰ろ、...?
帰ろ、帰ろ、
こわ~...
...死体は笑ってたらしい、...。
やめてよ、もうこの話やめよ?
そだね、
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