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赤い糸を結びたい

第22話 - EPISODE. 22 [完]

2,264

2023年04月25日

#BL

#一次創作

#オメガバース

#創作

#創作BL

#恋愛

あふろー

ギィ……

椿は屋上への扉を開けた。

宍戸秀星

……椿

樋口椿

お、いた

樋口椿

急に呼び出すからビックリしたよ

宍戸秀星

……ごめん

宍戸秀星

話…あって

樋口椿

うん

宍戸秀星

その、

樋口椿

……

樋口椿

ごめん。

椿は秀星に向かって頭を下げた。

宍戸秀星

……！

樋口椿

先に言わせて欲しい

樋口椿

ごめんなさい

樋口椿

……秀星の気持ちには応えられない

宍戸秀星

……

宍戸秀星

うん。知っていたよ

樋口椿

αとかΩ…運命なんて関係なく、秀星は俺の事を好きになってくれたんだよね？

宍戸秀星

もちろん

樋口椿

凄く嬉しい

宍戸秀星

……

宍戸秀星

椿を好きになって色んな感情を知ったよ

宍戸秀星

本気で手に入れたいという気持ちも悔しいという気持ちも＿＿

宍戸秀星

ありがと、椿

樋口椿

……ッ

宍戸秀星

ごめん、最後に抱き締めたい

樋口椿

えっ

樋口椿

（抱きしめる…！？いや、俺は海里さんと付き合ってるし……）

宍戸秀星

……ごめんね、嘘だよ。

宍戸秀星

これで許してくれないか？

秀星は椿の右手を取って両手で包み込むように握った。

宍戸秀星

たまには俺とも遊んでくれる？

樋口椿

うん！！遊ぶ！

宍戸秀星

ふふっ、ありがと

宍戸秀星

幸せにならないと、祟るからね

樋口椿

は、はいっ！？

宍戸秀星

本気だから

樋口椿

さ、最善を尽くします！！

宍戸秀星

俺も頑張るよ

宍戸秀星

誰かと赤い糸が結べるように

樋口椿

ふぅ……

椿はベッドの上に腰を下ろした。

樋口椿

（告白を振る方をめっちゃ辛い）

樋口椿

（でもこれ以上に秀星は……）

樋口椿

……

プルルルルルル

樋口椿

わぁっ！

樋口椿

（なんだ、電話か……）

椿はスマホを手に取った。

樋口椿

もしもし？

朝桐海里

『もしもし！』

ドキンと胸が鳴る。

樋口椿

海里さん！

朝桐海里

『夜中遅くにごめんね』

樋口椿

全然！

樋口椿

どうしたんですか？

朝桐海里

『いや……今日、秀星に呼び出されてたから＿＿』

樋口椿

……

樋口椿

その時、ちゃんと秀星を振りました

朝桐海里

『……そっか』

樋口椿

嬉しくないんですか？

朝桐海里

『ごめん。めっちゃ嬉しい』

朝桐海里

『けど、椿ちゃんはそうじゃないだろ？』

樋口椿

……はい

朝桐海里

『……椿ちゃんが好き』

樋口椿

えっ

朝桐海里

『好き好き好き好き好き好き好き』

樋口椿

えっ、えっ！？！？

朝桐海里

『いっぱい好きだって伝えるから、早く秀星を忘れて欲しい』

朝桐海里

『性格悪くてごめんね』

樋口椿

……あはは

樋口椿

安心してください

樋口椿

俺は海里さんの恋人なんですよ？

朝桐海里

『……』

樋口椿

？

朝桐海里

『ごめん……可愛すぎて……』

朝桐海里

『やば、めっちゃ会いたい』

樋口椿

今からですか！？

朝桐海里

『うん』

樋口椿

いや！夜中ですし無理ですよ！

朝桐海里

『椿ちゃんのケチ』

朝桐海里

『じゃ、俺に好きって言って？』

樋口椿

……えぇ

朝桐海里

『リピートアフターミー！す、き！』

樋口椿

……す、き＿＿

樋口椿

……恥ず

朝桐海里

『俺も好きだよ、椿』

樋口椿

！！

この世には第2の性がある。

俺はΩだ。

樋口椿

（Ω、β、αに分けられているけど）

樋口椿

（そんなの関係ない）

Ωなんて、αなんてどうでもいい

運命の糸なんて切ってしまえばいい

好きな人と結ばれる、単純な世界だ

樋口椿

俺、見えるんです

朝桐海里

？

樋口椿

俺の左手の小指に、

樋口椿

赤い糸が結ばれているのを

朝桐海里

『奇遇だね』

朝桐海里

『俺も見えるよ』

朝桐海里

『んで、この糸がどこに繋がっているのかも分かる』

樋口椿

離れていても繋がってますね

朝桐海里

『うん！……切らないでね？』

樋口椿

切りませんよ！

樋口椿

一生！

朝桐海里

『一生……言質はとったよ』

樋口椿

え"

朝桐海里

『これから死ぬまでよろしくね、椿ちゃん』

樋口椿

は、はい……

おしまい

作者

完結ー！！✨✨✨

作者

いえーい！

作者

ここまで読んでくれてありがとうございました！！

作者

海里くんと秀星くん、作者自身もどちらも大好きで

作者

どっちと結ばれるのがいいんだとめっちゃ思考した結果

作者

海里くんが選ばれました！！

作者

というのは嘘で、本当は物語の初めから海里くんが結ばれると決まってました

作者

ごめん、秀星くん……

作者

運命なんて関係ない！

作者

そう私は思いました

作者

最後に、秀星くん幸せになってくれ

作者

新連載もお楽しみ！

作者

それじゃ、また今度！

この作品はいかがでしたか？

2,264

22件

いや、わかってましたよ！？海里くんと椿くんが付き合うことは、、、、、でも、、秀星くーーん！！泣泣泣泣泣やっぱ主さん天才です✨ これからも頑張ってください！

まっっっっっじて感動しました🥹 今回の作品もさいっっっこうでした！！！これからも頑張ってください⸝⸝⸝🫶🏻

書くの上手すぎます。才能ありますよ。とても面白かったです

あふろー

プロフィール

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