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とり
エンマ
作業をしていた手を止め顔を上げると手を振りながら近づいてくるエンマが居た
エンマ
カイラ
カイラ
少し顔を顰めて詰め寄るとごめんごめんと反省していない様子で笑っている まったく反省していないくせに謝るのなら最初から謝らなければいいだろうに
エンマ
全然似ていない声でフウとライの真似をしたことに対しては少しイラッときたが知らぬ間に心配をかけていたことには少々心を痛めてしまう だが区切りの悪いところで仕事を終える訳にもいかん
カイラ
それだけ伝えてすぐに机の上の仕事に目を向ける
エンマ
カイラ
エンマ
呆れたようにため息をつくエンマをぼーっと眺めていると不意に体がふわりと浮いた
カイラ
エンマ
部下に心配をかけていたのはお前の方だろうそう言ってやろうと口を開くがエンマの陽だまりのように暖かい妖気が心地よくうとうとしてしまう
必死に眠気と戦っているとどうやら寝室に着いたようでふわりとベットに落とされる まずいこのままでは眠ってしまう…
カイラ
エンマ
エンマははぁーとため息を着くと布団をかぶせ一定のリズムでとんとんと優しく背中を叩き子守唄を歌い始めた
カイラ
エンマ
エンマの優しく綺麗な歌声で瞼がさらに重くなってくる
もうこのまま眠気に身を任せてしまうのもありかもしれない
カイラ
エンマ
カイラ
それだけ伝えるとエンマは嬉しそうに笑い子守唄の続きを歌い始めた
それと同時に私は重くなる瞼に抗うことなく目を閉じた
エンマ
目が覚めると外は既に暗くなっていた 慌ててベットから立ち上がると横にはメモ書きだけが残されていた
メモを読むと仕事はある程度終わらせてくれていること土産は机の上に置いておくこと今度はどこかへ出かけようという約束が書かれていた
フウやライに確認してみるとあの後私が眠ってからすぐに仕事に取り掛かり夕方になる頃にはフウとライに土産を渡してまた人間界へと旅立って行ったそうだ
カイラ
そうぼやきながらエンマが持ってきた土産を食べ次来た時はどこへ連れて行ってやろうかと考えるのだった