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シリア
（勝ったぁぁぁぁ…！）
シリア
（私達レアンに勝ったよお母さん！）
シフォニ
良かった…。わたし達勝てたんだね、レアン寮に。
？？？
あら…良かったです。
？？？
私は状況が分からなかったので…。
シリア
え、あ、誰！？
アイス
アドラ寮1年、アイス・レースと申します。
？？？
あ、やっぱり勝ったんだ。
？？？
私とアイスで支援した甲斐があるね。
アイス
おや、ルミナスさん。
ルミナス
うん。
ルミナス
おめでとう。
シリア
えっと…どっちもレアンとの戦闘の時に私達をサポートしてくれたんだよね？
ルミナス
うん、そう。
ルミナス
怪我の程度はどうであれ、全員無事ならよかった。
ルミナス
…怪我の程度はどうであれ。
ドット
モゴモゴモゴ〜！
シフォニ
…一体なんて？
アスター
…さぁ？
グラウス
とりあえず、これで一件落着じゃな。
グラウス
あとは我々はキノコ頭が神覚者に選ばれることを待つのみじゃ。
グラウス
問題は山ほどあれど。
フィン
（重大な問題を後回しにしているような…。）
アビス
…
アベル
…
クレセント
…
レル
…
フィン
…てか何でいるの！？
ガサゴソ…
フィン
（まさかまだ何か…！）
アベル
トランプ持ってきたけど、やる？
フィン
…？？？
アビス
ちなみに…
アビス
アベル様に勝ったら殺します。
シリア
怖っ…
アベル
アビス、恥ずかしいからやめてくれ。
アイス
えぇ。やはり皆様のご活躍はこちらでも見させていただきました。
ルミナス
凄かったよね。
シリア
いや、私達は特に何も…。
シリア
魔法も全然使わなかったし。
シフォニ
うぅ…わたしも…。
ランス
アンナが1番…
アスター
あはは、シスコン凄いね。
アスター
まぁそれを言ったらうちの妹だって…
ラブ
あむあむあむあむ…
クレセント
（よく食べてるなぁ。）
グラウス
ほぉ〜。凄いのぅ。
ユミ
…本が、
ミル
？
ユミ
本がないと死ぬ…。
ミル
私の本貸そうか？
ユミ
いいの…！？
アビス
ｱﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ…
アベル
すまない、アビスは女性のことを女子(おなご)と言ってしまうくらい耐性がないんだ。
レル
（そういえば私が話そうとした時もずっと上の空だったかも。）
といった感じで全員自由に過ごし…
クレセント
（あっという間の宴だったな…。）
クレセント
（楽しかったが、祝勝パーティーに自分達が勝った相手を招待するのが定番なのか？）
レル
…。
アベル
…レル、元気がないようだがどうかしたのか？
レル
…あはは、バレちゃいますか。
アベル
あぁ。仲間の不調にすぐに気付いて気遣うのは上に立つ者の役目だ。
アベル
…しかし、もう君達にとって僕は「上に立つ者」ではないのだが。
クレセント
…アベル様、俺達は七魔牙がアドラに負けようともアベル様を尊敬していますよ。
アビス
はい。私もです。
アベル
…そうか。
アベル
それで、レルは一体どうしたんだい？
レル
…私、悔しいです。
レル
アドラに負けたことが。
レル
負けるわけがないと思っていました。
クレセント
…あぁ、驚いたな。
クレセント
あのキノコ頭くんは凄いな。魔法を使わずに…
レル
…私は、
レル
…2本線の1年生に負けました。
クレセント
2本線の1年生っていうのはあのシスコンピアスくんのことか？
レル
…いや、白髪と黒髪の1年生です。
レル
最初は2人だけだった。それにどっちも1本線だったから余裕だと思ったんです。
クレセント
…。
レル
でも、あの2人がやって来たから…！
クレセント
そうか。
アベル
…レル。
レル
はい。
アベル
人生で後悔することなんていくつもある。
アベル
…今の僕もそうだ。
クレセント
…でも、それはその後の人生の糧になる。
クレセント
そうですよね、アベル様。
アベル
あぁ。
アベル
だから、後悔のない人生になんて価値はないと僕は思っている。
アベル
もし自分がそんな完璧な人間だったら、その自分の人生はつまらないからね。
クレセント
（どこかで聞いたことがあるんだよな…。）
クレセント
（…あぁ、アベル様のお母様か。）
レル
…っ、ですよね。
レル
私らしくなかったですね。それでは！
クレセント
あ、おい、レル…！？
レル
（らしくないなんてこと、自分が1番よく分かってるのに…！）
レル
（先輩にもクレセントにも慰められて…。）
レル
…変なの、私。
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