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信じてほしかった。

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信じてほしかった。

30 - 第28話 欠けたさいころ

♥

4,029

2024年09月11日

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桃 side

N.

初兎ちゃんっ、ほとけ……、

N.

どこに行ったの……ッ

S.

いない、ですね……っ、

あれから何時間も 外を探し続けたが

未だ、2人を見つけられずにいる。

そんな、時だった。

プルルルルル__。

知らない電話番号からの着信。

N.

はい、もしもし……?

_

○▽総合病院です。
ないこ様で、お間違いない でしょうか……?

病院……、すごく不安な単語。

N.

そうですが……、
なにかあったんですか?

_

実は先程……

そこから 先はあまり 記憶がない。

ただ、初兎ちゃんと、ほとけが病院に運ばれたこと

それが わかった瞬間、無我夢中で走り出していた。

S.

ちょっ、!
ないこさん!?なにかあったんですか!?

N.

あっ、すちくん……っ

すちくんの 驚いた声で ふっと我に返る。

N.

っぁ、初兎ちゃんと、ほとけが病院に運ばれたって……
そう言われて、

S.

ッ!?

N.

俺はどうすれば、ポロポロ

リーダーとして 何もできない自分への 不甲斐なさから涙が溢れる。

S.

大丈夫です。ほとけくん達なら絶対に大丈夫です。

S.

俺が車 運転するんで 病院、一緒に行きましょう!

すちくんは そんな俺を気遣って 笑顔でそう言ってくれた。

N.

ッ……、ごめん

その時ふっと、いつかのほとけの声が蘇る。

H.

ないちゃん!ごめん、じゃなくて
ありがとう、でいいんだよニコ

あの時の 眩しいほとけの 笑顔に救われたっけな……

N.

ありがとう……っ

ほとけが 昔、教えてくれたから

そう言ってみた。

S.

……? どーいたしまして

不思議そうに首を傾げたあと、 すちくんは笑ってそう返してくれた。

病院に着くと 俺たちはすぐに 先生に呼び出された。

_

まず、初兎さんは

_

何者かに刺された痕がありました。
ですがそこまで 深い傷ではないので恐らく
明日か明後日には目覚めると思います。

先生の真っ直ぐな目から

それが間違いないことが わかって安堵する。

ただ、それも束の間だった。

_

問題は、ほとけさんです……

医師の表情が、暗く 固くなる。

_

ほとけさんは、危ない状況です。

_

目覚める可能性は正直 ほとんどないです。

その言葉は、一瞬にして俺を絶望の縁に追い込んだ。

N.

……ッ

違うッ……

まだ絶望するのは はやい。

可能性なんて、関係ないって。

ほとけなら大丈夫だって。

そう、信じよう。

今までほとけを信じてあげられなかったぶん。

今度こそ、

俺は君を信じたい。

あれから数日がたった。

先生の言った通り、 初兎ちゃんはすぐに目覚めてくれた。

処置がはやかったのもあって

幸い、後遺症もないらしい

初兎を襲った犯人は、またもやほとけのお父さん

その証拠が多くあったことから、

逮捕は容易かった。

初兎が目覚めて、犯人は捕まって...

傍から見たら、ハッピーエンド。

だけど……

隣りのベットにそっと視線を向ける

そこには、水色の髪の子が寝ている

N.

っ……ほとけ

俺たちにとっては、全然ハッピーエンドじゃない。

ひとつだけ欠けた さいころ。

ほとけは2週間たった今でも、目を覚まさない。

N.

ごめんッ、ポロポロ

N.

何も、できなくてッ......ポロポロ

そんな 謝罪は眠ったままのほとけには 届かない。

さっき、先生からあることが伝えられた。

_

ほとけさんは、恐らく
自殺未遂だと思います……。

その言葉が 脳裏に浮かんで 消えてくれない。

俺たちは どこで間違ってしまったのだろう。

どうして、ほとけの味方になって あげられなかったのだろう。

自殺に追い込むまで、なんで気づいて あげられなかったのだろう。

N.

リーダー、失格だな、

ひとりきりの病室で放った言葉は

静寂の中に、静かに消えていく。

N.

ッ……だめだ、落ち込んじゃ

ぱんっと 頬を叩いて 自身を励ます。

信じるって決めたんだから。

何日でも、何年でも 信じて待とう。

大切な君を。

リリン

投稿遅くてごめんなさいぃぃ

リリン

もうすぐ、完結ですっ
はやいような、短かったようなー、

リリン

不思議な気持ち( ᐙ )

𝐧𝐞𝐱𝐭…♡1000

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