えむ
司
司くんとは恋人繋ぎしたまま、人がいっぱいいるところに入ってわたあめ屋さんを探した。
ドンッ
えむ
男性
えむ
司
司くんが手を離して、肩をゆっくりと掴んでくれた。相手の人は不機嫌でむすむすーってした顔をしてどっか行っちゃった。司くんってすごい、
えむ
司
思わず声に出ちゃった…ど、どーしよ、なにか誤魔化せないかなぁ?!//
えむ
司
えむ
司
男性
司くんがピンク色のわたあめを買ってくれた。お金は要らないらしい。今日は司くんがリード?してくれるんだって、なんか照れちゃう、
えむ
私は照れて真っ赤っかになっちゃいそう、あ、司くん1口いるかなぁ…?あげてみてもいいかなぁ、
えむ
司
えむ
司
えむ
司
えむ
ど、どーしよ、いつもより司くんがかっこよく見えちゃって大変、司くんにいつもたい焼きあーんしてあげてるから平気だと思ったのになんでぇ?どうしよう、全部かっこいい司くんのせいだよぉ…!
司
えむ
司
えむ
えむ
司
えむ
司
司
えむ
司くんってやっぱりすごい!なんでもできちゃう王子様なんだなぁ、
司
お兄さん
司くんは浴衣を捲った。綺麗な腕、上腕二頭筋…すごいなぁ、司くんは勢いよくまず1匹目をとった
司
えむ
司
えむ
司くんの手がぴとっと触れる、あたしの手を上から負い被せて金魚をすくう
えむ
司
えむ
あたしはなぜか嬉しくなり、司くんに抱き着く、
司
えむ
お兄さん
えむ
司
お兄さん
えむ
お兄さん
あたしが指さした子をお兄さんはすぐにすくった。すごいなあ、
お兄さん
司
えむ
お兄さん
えむ
司
…
司
お兄さん
司
お兄さん
司
お兄さん
司
お兄さん
司
お兄さん
…
えむ
司
えむ
司くんは金魚のお兄さんと話してた時、赤くなったり青くなったり戸惑ったりしてた。あたしのことだけ見てよ。
寧々
チョコバナナと書いてある屋台を指さしている寧々の目はきらきらと光っていて、まるで小学生のようで笑ってしまった。
類
寧々
類
寧々
類
寧々
そう寧々に云い、寧々の手の甲に唇を付けた。顔を上げた時の寧々の可愛らしい顔は紅潮していた。
寧々
寧々が若干怒っているのでまあ買いに行くのも仕方がない。味を聞いたあと僕はチョコバナナの屋台に向かった
寧々
類
嗚呼愛おしい。どうしてこんなに愛おしいんだ。付き合ってないのにこんな……うぅ…浴衣を着ていて歩幅が少なく、スタスタと歩く寧々は可愛い。頑張って歩幅を揃えようとしている寧々があまりにも可愛いので少し早く歩いて意地悪してしまう。
寧々
類
チョコバナナを寧々にあげたら早速はむはむと食べ始めた。
寧々
…………食べ方が気になってしまう、僕はどんだけ破廉恥なんだ…変態だ…最低だ…僕はなんてことを…厭、こんな食べ方をする寧々が悪い。………悪い…
類
寧々
類
そう云った寧々は僕の口にチョコバナナを近づけ、あーんと云った。関節キスになるのになんて気にした方の負けだろうか?
類
寧々
寧々のその言葉で腰が抜けそうになった。さっきよりも強く手を握りしめた。離したくない。ずっとこの時間が続いてくれ。
類
照れ混じりに寧々から差し伸べられたチョコバナナをパクッと食べる。チョコバナナの味よりも寧々との関節キスを気にしすぎたのか、何故か目の前が明るくなった。これが恋の力なのだろうか。だったら強すぎる。
寧々
類
寧々
寧々は何を言おうとしたんだろう。気になりすぎて怖い。揃えた歩幅、寧々の暑いという声だけでも全てが目を奪われるほど美しいのだ。彼女の瞬き、表情、声、全部閉じ込めて独り占めしたい。そんな感情になってしまう。心が持つだろうか。
類
周りが一気に御喋りになった。少しヒビの入った自分の携帯を確認すると、花火が打ち上げられる時間だった。僕は寧々の手を強く握り、ついてきて。と云って走り出す。寧々は戸惑っている。
…
司
えむ
花火の時間まであと少し。会場近くまで間に合うだろうか。
えむ
ガコンと転ぶ音とえむの悲鳴が聞こえる。俺の頭は電気が走ったように反応する。
司
後ろを振り返ると地面に倒れているえむ、痛そうにしている目線の先には細く白い足、じんわりと滲む紅色、
司
えむ
心がドクンと動いた。えむが痛がってるのに何故かそれすら愛おしく思えてしまう。可愛い。気にしていなかった蝉の鳴き声が聞こえる。汗ばむえむ、暑い気温、嗚呼ダメだ。今は怪我に集中しよう。
司
えむ
司
えむを抱える。軽すぎて怖い。まるで布でも抱えているようだ。
司
えむ
司
少し早く走る。俺も浴衣なので走りにくいが、えむの為なら着崩しても関係ない。今は走るべきだと感じた俺は、自慢の足で人をかき分け、走る。
司
えむ
司
えむ
えむを降ろして、傷を水で洗う。えむは少し痛そうな顔をしているが我慢して欲しい。
司
司
えむ
司
えむ
キュッと水をとめ、自分の持っているハンカチでえむの足首を巻く。
えむ
司
えむ
いきなり大きいドンと言う音がなり、空一面に花が広がる。
司
えむ
司
えむ
司
えむ
司
そう云って手を差し伸べる。体育座りしている浴衣のえむはある意味新鮮かもしれん。俺を見上げる薄い桃色の瞳、少し化粧したのか、よく見ると唇がいつもより奇麗に見える。えむが俺の手に触れると、振動が身体中に走る。
司
えむ
えむ
司
言うなら今か?厭、最後にするべきか…?ど、どうするべきなんだ…!近くのスピーカーから聞こえる夏祭りの曲、次第に小さくなっていく。花火を見つめるえむの瞳は花火が咲いている。綺麗な横顔、周りには誰もいない。俺たち二人だけ。
司
えむ
思わず接吻した。あ、ヤバい。と思い、唇を離した。離してえむの顔を確認した。自分は大変なことをしたんだ。土下座して謝ろう。厭、許して貰えないかも知れん。俺は告白してもいない女の唇に唇を重ねた。……わたあめの味がした。
司
えむ
司
「俺はえむが好きだ。」そう云おうとした時、えむは俺の頬を両手でふわっと触り、唇を重ねた。えむは目の瞑っており、眉を下げていた。時間が遅く感じる。唇を離した時、えむの息が肌に触れた。
えむ
考えもしない言葉に行動、俺にとっては会心の一撃だ。ああもうこいつは…好きと云ったえむの顔はりんご飴のように紅色に染まっていた。
司
えむ
えむに気持ちを伝えると、俺たちはまた接吻をし、唇を離して抱き合った。
えむ
ありもしない言葉、こいつはこういう奴だ。嗚呼愛おしい…こんな所も好きなんだ。いや、好きになってしまったんだ。
司
俺たちは花火のことなんて無視して、ただひたすら抱き合った。
司
えむ
…
寧々
類に着いて来てと云われ着いてきた先は私たちがたまに集まる公園、誰もいない。鳴るのは夏祭りの曲と蝉の聲。
類
どーんと大きな音が鳴り響く。丁度椅子に座った類と私は花火に見とれる。
寧々
類
類のとても綺麗だという声が耳元に囁かれたように甘い声だった。けれど類は花火を見て云った。決して私に云った訳じゃない。なのに私は何故か顔を赤くした。
寧々
類の名前を呼び、類のズボンを指で引っ張る。
類
寧々
ドンッ、花火が今までより1番大きい音で鳴る。私の言葉と被ってしまった。
寧々
類
寧々
類の馬鹿、なんて考えて、そっぽ向く。類なんて知らない。せっかく私が勇気を振り絞って伝えたのに、聴いてないなんて。有り得ない。
類
寧々
類
類のいつもの微笑み、私にそんな顔向けないでよ。にやけちゃう。
寧々
類
私が驚くのと同時に類は額に唇をつけた。
類
顔を赤くした私を見て察したのか、それともただの意気地無しか。私はそんな小学生じゃないから。なんて言葉も出ず、類のTシャツを引っ張り、接吻をする。
類
寧々
少し長い接吻、類がゆったりと舌を入れてくるのを確認し、私も期待に応える。
寧々
類
寧々
私が笑うと類も笑う。こんな時間が愛おしくて、過ぎないで、このままでいたい。まだ、まだいたい。このままで。私の我儘なんてあんまり無いんだからね。
類
寧々
類
寧々
類
類と指を絡め、もう一度接吻をする。あれ、花火、見忘れちゃった。
寧々
類
寧々
寧々
類
寧々
類
寧々
そんな言葉がダメなんだもん…なんて考えても、口には出せない。類にじっと見つめられる。こんな時間が愛おしい。
類
寧々
コメント
4件
類寧々司えむ尊っ、、!
最高だァァァァ (すみませんこの人は語彙力を何処かに落としてしまっています、探しに行ってきます!)
大好きなカップリングでこれは反則、、!最高!!