Leiha
Leiha
Leiha
悠佑の過去
あの日俺は聞いてしまった
自分が 望まれて生まれた 訳ではないことを
いつも母様は俺を褒めてくれなかった いつも妹を気にかけ、 妹ばかりに愛を注いでいた その時は、疑問だった どうして俺を見てくれないのか どうしてって
でも、聞いてしまった
母様
母様
母様
母様
母様
母様
母様
母様
使いの者
使いの者
使いの者
使いの者
使いの者
妹様だけに愛情を注いで下さい
使いの者
母様
悠佑
障子の外で聞いていた俺は、 息を飲んだ
その時初めてわかった
俺が望まれてないから、 誰も俺を見てくれないのだと
それから、夜が嫌いになった
どうして夜が開けるのだろう
夜さえ開けなかったら
明日なんて 来ないのに
俺にとっては、明日も、今日も、明後日も、昨日も、全部おなじ
何一つ変わらない景色
こんな世界が嫌になって、グループにはいる1ヶ月前に家出した
何も考えずにグループに入った
自分が活動出来る場所が欲しいと言ったらすんなり入れてくれた、
はじめは、優しい人達だと思っていた
でも、
俺が強いと分かると、
後始末を俺にやらせるようになった
俺は人間を殺すのは好きでもないし、嫌いでもない
俺は、人間として扱って欲しかった
意見を発したら、従えないのかと、 殴られる
あぁ、こんな物なのだ、 人はこんななのだ
その時初めて理解した
俺が求めていた人間とは こんなに薄っぺらいものだったのか、
そんな自分が嫌いになった
その時から、俺は変わった
自分の意見は話さず、
全て相手に合わせる
指示が出るまでは、何もしない
だって、俺はただの
モノ
だから
いつからかご飯も喉を通らなくなった
寝れなくもなった
でも、いいやと、
全てを投げ出した
そして、
自分も、
コメント
2件
一気読みしました…性癖ど真ん中です!!続きが楽しみすぎます!