~ 閑話 ~
2話で残業だと メッセージを送ってきた🎤と🙂
果たして残業だったのか?
それとも 🐼の予想通りなのか?
タイトルでバレちゃいますね
どうぞご覧ください
爽やかな朝
2人は歩調を合わせて駅までの道を歩く
その道中
思いついたようにきんときが言った
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きんときは声を落とすと 少しだけスマイルに顔を寄せた
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スマイルは驚いてきんときを見て
ほんのりと頬を赤らめて目を伏せた
2人だけで外で過ごす
その時は必ず体を重ねる
その記憶が呼び起こされて
スマイルは軽く咳払いをした
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白々しく目線を前に向けたまま きんときは口角を上げた
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その言葉に スマイルの顔はさらに赤くなる
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自分が抱いた妄想に気づかれてしまった
それが恥ずかしくて スマイルは慌てふためきながらも 平静を装う
そんなスマイルを見て
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きんときから笑いがこぼれた
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きんときはスマイルを見て そしてニッコリと微笑んだ
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先程とは違う意味で スマイルの顔は真っ赤になる
口をパクパクしながら 反論しようとしたスマイルだったが
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そう言い捨てて きんときを置いて足早に歩き始める
置いていかれたきんときは笑って
そして軽く走ってスマイルを追いかけた
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スマイルは口を尖らせたまま 横目できんときを睨んでいる
信号に差しかかり仕方なく足を止めた
駅も近くなり人の姿も増えてくる
きんときは軽く周りを見回して スマイルの耳元に唇を寄せた
そして 彼にだけ聞こえるように囁く
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耳に吹きかかる息にくすぐったさを覚え スマイルは小さく肩を揺らす
なおもきんときは囁き続け
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その言葉が耳から全身へと駆け巡る
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スマイルは 赤くなった顔を見られたくなくて 小さくうつむいた
信号が青に変わり人々が歩き出す
きんときも流れに乗って足を踏み出した
同じようにスマイルも歩き始める
信号を渡り終えた時
隣を歩くスマイルが
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そう言った
その声は雑踏に埋もれそうなほど 小さな声だったけど
きんときにはしっかりと届いた
終業まであと30分を切った
仕事も目処がついたし 週末に出てこなければならないような 不備もない
終業とともに帰ることができる
そう思っていた
上司
少し離れたデスクから 上司が申し訳なさそうに声をかけてくる
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眉間にシワを寄せたスマイルは しぶしぶ立ち上がって上司の元に向かう
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上司
上司
上司
スマイルは上司の手元にある 書類の束を見た
上司
上司
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上司
上司
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上司
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上司
上司
上司
上司
「誰にでもそう言うんだろ、お前」
と言わんがばかりの疑いの眼差しを スマイルは上司に向けた
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上司
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上司
上司
上司
そう言いながらも 上司は上目遣いでスマイルを見る
君みたいな変わり者は暇でしょ?
「本音ではそう思っていますよ」 とでも言うような笑顔を見せた上司
スマイルは大きく息をはいて 上司から書類を奪い取り
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そう言い捨てて自分のデスクに戻った
上司
すでにデータを送っているということは スマイルに 仕事をさせる気満々ということ
まんまと乗せられた
しかし それに気を回す余裕のないスマイルは
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目を皿のようにしていくつもの資料や 伝票と書類を照らし合わせる
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その気迫が 小さいミスすらも見つける
終業時間を わずか15分オーバーしただけで
スマイルは全ての項目を確認し 間違いを訂正して書類を印刷し直し
それを上司の机に叩きつけ
意気揚々と退勤したのだった
上司
上司
上司
上司
上司
プリントアウトされた書類を見ながら 上司はそう呟いた
いつもなら電車の中で落ち合う2人だが
今日はスマイルから 「少し遅くなる」 と連絡があったので
乗換駅の外のカフェで待ち合わせ
きんときはノートパソコンを開き 資料を作成しながらスマイルを待つ
2人だけで出かけるときも 同じ家から出かけるから
待ち合わせはかなり新鮮だ
いつ来るのだろう
どんな顔して来るのだろう
ワクワクが止まらない
どのくらい時間が過ぎたか
液晶に集中していたその時
視界の外に影が動いた
顔を上げると 待ちに待った恋人がコートを脱いでいた
静かな表情をしているけれど ほんのわずか口角を上げている彼
そんな顔を見ると きんときも嬉しくなってしまう
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椅子に座ったスマイルは 購入したカフェラテを1口すする
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スマイルの言葉に きんときは目を丸くした
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ミスしないことがさも当然とでも いわんがばかりの顔をするスマイル
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そんなスマイルの表情に きんときは笑うしかない
そして再びパソコンに目を向けて
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そう言いながらパソコンを指差す
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スマイルは頷いた
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スマイルの言葉に きんときは満面の笑みを浮かべる
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スマイルは頬杖をついて顔を反らし
視線だけ動かして
キーボードを叩くきんときを見た
普段は見ることができない 仕事モードのきんときの姿
その表情はいつも以上に凛々しくて
カッコよくて
スマイルの目尻がゆるんでいく
きんときも同じように
自分を見つめるスマイルの姿に
微笑みを浮かべて作業を続けた
2人だけで過ごすホテルの一室
ここでは誰にも遠慮はいらない
きんときは 後ろからスマイルを抱き締めた
スマイルもきんときの腕に 自分の手を添わせる
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そう囁いて頬に軽く唇を寄せる
くすぐったそうに微笑んだスマイルは
ゆっくりと振り返って きんときの方を向き
彼の首に腕を回した
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きんときがスマイルの腰を抱き寄せる
ゆっくりと顔を寄せて
唇を重ねて
肌を合わせた
コメント
2件

うわー!!!残業という名のデート…良すぎます。こういう閑話とかだいすきなのでありがとうございます😊