トウヤ
話?
トウヤ
俺はもう話すことなんてない
トウヤ
貴方に勝てればそれでいい!!
ツカサ
俺は、お前に負けても勝ってもなんとも思わない
トウヤ
は……?
トウヤ
じゃあ、負けてくださいよ
ツカサ
負けろと言うなら負けてやる。
ツカサ
けど、
ツカサ
それはお前の実力でコロしたと言えるのか?
ツカサ
俺は抵抗しないで、やられるんだぞ
ツカサ
それはトウヤが望んでる俺に“勝つ”なのか?
トウヤ
っ……
ツカサ
お前にはあるだろう
ツカサ
大切にしたい人、守りたいものが。
アン
“……トウヤ、、”
トウヤ
っ……!
ツカサ
俺もある…いや、あった。
ツカサ
ミズキ、エナ、マフユ、アキト。
ツカサ
俺はこの4人を失った。
ツカサ
前の俺では全てお前のせいにしていた
ツカサ
だが、アキトのおかげでわかった。
ツカサ
この4人が居なくなったのは、俺が弱い限りだった。
トウヤ
なんでアンタが自分を責めてんすか!
トウヤ
ツカサさんは強いじゃないすか!
ツカサ
……!!
トウヤ
あ……
ツカサ
……昔のトウヤだな、
トウヤ
違う、違う違う!!!!
トウヤ
俺は貴方を倒すために今日まで努力してきたんだ!!!
ツカサ
トウ……
トウヤ
来ないでくれ!!!!
トウヤ
俺を……バカにすんな!!!!!
トウヤ
( 魔法放とうと
ツカサ
……っ( 駆け寄り
トウヤ
っ……は、?
ツカサ
……( トウヤの胸に当て、魔法が使えず
トウヤ
な、どうして出ない……!!!
ツカサ
これは俺の魔法だ 。
トウヤ
……は、?
ツカサ
ルカ様が教えてくれたのだ。
ルカ
“ツカサくん、もしもの為にこの魔法は身につけた方がいいわよ?”
ルカ
“戦うんじゃなく、言葉で決着付けたいならね?”
ツカサ
トウヤ、俺はお前をバカになどしていない。
ツカサ
俺は……
ツカサ
お前と一緒にこれからも歩みたい!!!
トウヤ
っ……!!!
ツカサ
ずっとそう思っていた……
ツカサ
だが、トウヤは違かったから、
トウヤ
…………
トウヤ
……( もう、魔法は使えない、、 )
トウヤ
……( 打つ手なし…か、 )
トウヤ
( 座り込む
ツカサ
……アキト、
ツカサ
帰ろう。
ツカサ
( 動かなくなったアキトを抱え、息は少しあり
トウヤ
まだ…終わってない、
ツカサ
は……?
トウヤ
まだ終わってない!!
ツカサ
トウヤ……
トウヤ
なんで貴方ばっかり周りに人がいて、笑ってられるんですか!!!
トウヤ
俺は……そんなことは出来なかった!!
ツカサ
お前にも居るだろう、仲間が。
トウヤ
でもツカサさんを超える存在は現れなかった!!
ツカサ
……!!
トウヤ
強い奴、俺を必要としてくれる奴、優しい奴、俺を分かってくれる奴…1番大切な奴……
トウヤ
色んな奴が居たけど、ツカサさんを超える存在はいなかった……
トウヤ
……っ、ツカサさん!!
トウヤ
俺と一緒に行きましょう!今の貴方なら魔法使えるし、俺の傍にいれる!
トウヤ
その傷もすぐに治せる魔法もあるし、難しい魔法でも貴方ならすぐに習得出来る!!
ツカサ
…………
ツカサ
俺は…………
アイリ
ツカサぁぁ!!!
ツカサ
っ!
ツカサ
( 微かに、アイリ様の声が聞こえた…… )
トウヤ
……また貴方は俺を突き放すんですか…
ツカサ
ちが……っ、俺はっ、!!
トウヤ
早めに消しとけば良かった!!!
トウヤ
すばしっこい騎士、急所を突いてくる騎士、近づきがたいスナイパー……色んなやつを……貴方の周りに居るやつを消しておけば……っ!!!
トウヤ
……そもそも、あのお嬢様を消しとくべきだったか……笑
ツカサ
っ……!
ツカサ
トウヤ。
ツカサ
これ以上俺の仲間を侮辱するな。
トウヤ
っ……
トウヤ
じゃあ、俺と行きましょうよ、?
ツカサ
…………
ツカサ
すまない、それは出来ない、
トウヤ
なら……
トウヤ
ならここで死んでやりますよ!!!
ツカサ
!?
トウヤ
俺がタヒねば幸せになりますか?
トウヤ
……瞬間移動して、城に行き、全員を巻き込むってのもありですけどね、笑
ツカサ
よせ……!
ツカサ
やめろ!!!
トウヤ
じゃあ……なぜ、
トウヤ
俺を突き放したのですか……!!!( 悲顔
ツカサ
突き放してなどいない。
トウヤ
は……?
トウヤ
何言ってるんですか、?
ツカサ
……そうするしかなかったのだ。
トウヤ
は、はぁ…?笑
ツカサ
…………
ツカサ
トウヤと離れる前……父親はタヒんだ。
トウヤ
…………!
トウヤ
……え、?