大雨の日。
ヘラは、びしょ濡れで道を歩いていた。 それを見つけた林一は、ヘラを家で雨宿りさせることに。
佐藤 ヘラ
林一さん、助かりました...。
佐藤 ヘラ
本当にありがとうございます。
赤塚 林一
礼など要らないよ。
赤塚 林一
ほら、タオル。
佐藤 ヘラ
あっ、ありがとうございます。
佐藤 ヘラ
...優しい方ですね。
赤塚 林一
優しい...か。
赤塚 林一
そうでもないよ。
佐藤 ヘラ
そうですか...。
赤塚 林一
ああ、そうさ。
佐藤 ヘラ
...それにしても、こんなに大雨が降るとは。
佐藤 ヘラ
ニュースでは、晴れるって言っていたのに...。
赤塚 林一
まあ、ニュースは当てにならない時もあるからね。
佐藤 ヘラ
ほう...。
赤塚 林一
それよりも...服も濡れてるよね?
赤塚 林一
...ほら、貸してあげるから脱ぎな。
佐藤 ヘラ
わわっ、ありがとうございます...!
佐藤 ヘラ
でかくないですかっ
↑ 萌え袖みたいになってるらしい
赤塚 林一
仕方ないよ、このサイズしかないし。
佐藤 ヘラ
そうですか...
佐藤 ヘラ
でも、なんか...シャツが膝まであって、
佐藤 ヘラ
ズボンも、腰で止めるのが精一杯...ですし...。
赤塚 林一
そっか。まぁ、いいんじゃない?
赤塚 林一
似合ってるよ。
佐藤 ヘラ
なっ、からかいですか...?
赤塚 林一
どうだろうね。
赤塚 林一
そうだ。ヘラ、髪の毛拭いてあげようか?
佐藤 ヘラ
え。
佐藤 ヘラ
...じ、自分でできますよ!?これくらい...っ
赤塚 林一
遠慮しないで。...ほら。
佐藤 ヘラ
...なんか、俺、子供のような...。
赤塚 林一
子供だろう?君は。
佐藤 ヘラ
確かにそうですけど...。
佐藤 ヘラ
......林一さん、なんか色々とありがとうございます。
赤塚 林一
礼は要らないって。
赤塚 林一
それに...''大人としての良いところ''を見せつけたいじゃないか。
佐藤 ヘラ
...林一さんって、何歳でしたっけ...?
赤塚 林一
ん。22だけど?
佐藤 ヘラ
あっ、なるほど...?←14歳
赤塚 林一
...よし、ある程度拭けただろう。
佐藤 ヘラ
おお...。
佐藤 ヘラ
...あの、ところで...
赤塚 林一
ん。
佐藤 ヘラ
......ジロジロと見て、どうかしましたか?
佐藤 ヘラ
なんか、しませんよね?大丈夫ですよね。
赤塚 林一
はは、何言ってるんだ。
赤塚 林一
僕は男には興味ないから、君には何もしないさ。
佐藤 ヘラ
なら、いいんですけど...。
赤塚 林一
......
赤塚 林一
ヘラ。
佐藤 ヘラ
びゃっっっ!?!??
佐藤 ヘラ
な、なんですか!?いきなり肩掴んで...っ
赤塚 林一
ん?緊張せずに力抜いてほしいだけだよ。
佐藤 ヘラ
そう、ですか...
佐藤 ヘラ
でも、誰かに触れられるの慣れていないんで...その、すみません...。
赤塚 林一
ああ、そっか。
赤塚 林一
あの時もそうだったよね。
佐藤 ヘラ
はい...
赤塚 林一
.....そうなると、君が女の子じゃなくて良かったね。
佐藤 ヘラ
それ、どういう意味ですか...っ!?
赤塚 林一
ほら、僕は女たらしってよく言われるじゃないか。
佐藤 ヘラ
...。
赤塚 林一
大丈夫大丈夫、本当に男には興味ないから。
佐藤 ヘラ
ならいいんですけど...。