コメント
3件
最高でした続き楽しみに待ってます!生きてて良かったー!!
さいこーでした💖💖続き待ってます😻😻
︎︎
美淋
爆豪
美淋
美淋
ザザザザザザザァァア
爆豪
美淋
美淋
爆豪
美淋
二人の間に沈黙が落ちた。 雨の音だけが、静かに世界を満たしていく。
そして、雷が落ちた。
美淋
爆豪
地面を裂くような閃光――
次の瞬間、空気が揺れた。
美淋
爆豪
爆豪の目が見開かれた。 煙の中、誰かが立っていた。
上鳴
その声。 その間の抜けたような調子。
それは、間違いなく――
上鳴電気の声だった。
爆豪
爆豪は息を呑む。
爆豪
上鳴は首を傾げて笑った。
上鳴
爆豪は拳を震わせた。
爆豪
上鳴
上鳴は頭をかきながら笑う。
上鳴
美淋が一歩近づく。
美淋
上鳴は少し考えてから、ぽつりと言った。
上鳴
上鳴
雷が再び遠くで鳴る。 美淋は目を閉じ、静かに笑った。
美淋
爆豪は拳を握ったまま、うつむく。
爆豪
上鳴はその拳を軽く小突いた。
上鳴
上鳴
上鳴
その瞬間、雷の光がふたりを照らした。 美淋がふと目を細める。
上鳴の胸元に、小さな“稲妻の紋”が残っているのを見た。
美淋
美淋
雨が止む。 雲の切れ間から差す光の中で、上鳴が笑った。
上鳴
上鳴
爆豪は鼻で笑いながら答える
爆豪
雷鳴が遠くで響いた。 まるで、彼らの笑い声に応えるように。
――そして、空に残った稲妻の光は、 確かに微笑んでいた。
恵
悠仁
美淋
美淋
恵
美淋
悠仁
悠仁
悠仁
美淋
恵
上鳴
恵
上鳴
美淋
美淋
美淋
美淋
美淋
上鳴
爆豪
上鳴と爆豪が扉の向こうに消えたあと、小屋の中に静寂が落ちた。
陽の光が差し込み、まるで何事もなかったかのように白い床を照らしている。
美淋
恵
悠仁
美淋はそう呟き、掌を見つめた。 焼け焦げたような痕が、まだうっすらと残っている。
指先を撫でるたびに、微かな痛みが走った。
それはまるで、何かが今も内側で蠢いているような 感覚――
代償。 確かに“それ”は、まだ終わっていない。
美淋
恵
外では上鳴の笑い声が響く。 爆豪に軽口を叩かれ、彼が珍しく声を上げて笑っていた。
その笑いに、美淋の胸が少しだけ温かくなる。
だけど同時に――
その背後に“もう一つの声”のような気配が重なった。
美淋
美淋は肩を震わせ、息を整える。
美淋
力を使って上鳴を取り戻した代償は、形として見えるものではない。
痛みとして、違和感として、夜の静けさの中に潜む不気味な存在として、確実に彼女の身体に刻まれていた。
美淋
恵
悠仁
︎︎
悠仁
恵
美淋
帰宅する途中、風が街灯の光に揺らめき、影が長く伸びる。美淋の歩みは自然と遅くなる。
悠仁
恵
美淋
手のひらの痕に小さく指を触れるたび、鋭い痛みが脳裏を走った。
まるで手の中で何かが動き、彼女を取り込もうとしているみたいに――
美淋
美淋
恵
悠仁
美淋
恵
悠仁
︎︎
美淋
美淋
美淋
美淋
寝る時間になり、部屋の明かりを消すと、微かな光が手の痕から漏れる。
痛みとともに、ひんやりとした感覚が指先から腕を伝い、肩まで広がる。
息を止め、目を閉じる。
美淋
――それは、確かに“呪い”だ。 美淋は思った。
これから先、代償は少しずつ形を変えて現れるだろう。
身体を蝕み、精神を揺さぶり、日常の小さな幸せさえも浸食していくに違いない。
美淋
決意が胸に芽生える。
皆を守るためには、この呪いと向き合わなければならない。痛みも不安も、すべて受け入れる覚悟を――
深夜、静まり返った部屋で、微かな呻きが彼女の意識の端をかすめる。
まるで呪いが囁くように。 ――「まだ、始まったばかりだよ」
美淋は目を閉じ、震える手を握りしめる。 これから先、何が待っているのか――
それを知る者は、まだ誰もいなかった。