rb
『緊急事態』
rb
『地下牢からユダ一名が脱走』
rb
『また、外部からの侵入者を確認』
rb
『手の空いている者は二手に分かれて急行せよ』
ut
えっ…
zm
『了解、zm向かいます』
kn
『kn向かいます』
shop
『shop侵入者対応します』
sho
『shoユダ対応します。zmお願い』
zm
『わかった。』
tn
『大先生、牢屋付近を調べて欲しいねんけど来れるか?』
ut
(地下って……)
ut
っ!
ut
『ごめん、無理やわ』
tn
『?なんかしとるん?』
ut
『変な胸騒ぎがすんねん…』
ut
em!!
ut
っ!?
そこには
血だらけのemがいた。
ut
em…!
しっかりしろや!
しっかりしろや!
em
う……
幸い、息はあった。
腹部にナイフが刺さっていて
大量出血していた。
emはほとんど戦ったことがない。
抵抗する術はなく、やられてしまった。
僕がもっとはやく来ていたら…
いや
もっと、ずっと前から
emという存在を
ここに確立させていたら
こんなことにはならなかったはずなんだ。
ut
(クソ……偶然にもここが見つかるなんて…!)
em
だ、いせん、せ…?
ut
喋らんでええ!
ut
『sn!!』
sn
『なに?』
ut
『今すぐ図書室来れるか!?』
sn
『図書室?』
gr
『何をしている?』
ut
『emを助けてくれッ!!』
sn
『え、emさん?』
sho
『emさんって……』
ut
『いいから速く来てくれやっ…』
sn
『わ、わかった!』
sn
来たよ!
ut
!
こっちや!
こっちや!
sn
医療兵、ストレッチャー!
医療兵
はい!
ut
sn、emはッ……
sn
出血がひどい…
わからないけど、全力を尽くす。
わからないけど、全力を尽くす。
ut
ッ…
ut
死ぬなよ、emッ……