○○
え…?
ソクジン
家に帰るよ…
○○
ま、待ってよ! 買い物は?
ソクジン
必要ない
このまま家に帰ったら ソクジンオッパに何をされるか…
○○
ちょっと…トイレに行ってくる
繋いでいた手を離そうとすると…
グイッ
手を引っ張られた…
ソクジン
逃げたら、どうなるか考えろよ
○○
っ…!
離される手…
○○
は、はい…
ふらつく足取りをなんかとか抑えて トイレの個室に駆け込む…
○○
ハァハァ…うっ…
身体が恐怖に侵されてく感覚…
自分が自分じゃないみたい…
呼吸を正そうとするけれど 上手く吸えない
○○
ハァハァ…
少し落ち着いたのでトイレを出ると…
テヒョン
○○っ!?
○○
…て、テヒョン?
テヒョン
どうしたの?すごい汗だよ
○○
くぅっ…苦しいの…
○○
…息が上手く吸えなくて
テヒョン
○○、俺を見て
○○
ハァハァ…うぅっ
テヒョン
見るんだよ、○○!
○○
っ…!
テヒョンを見た瞬間苦しさが消えてった…
テヒョン
…落ち着いたみたいだね
○○
うん…
テヒョン
…じゃあ俺行くね
ギュッ
テヒョン
え…○○?
私はテヒョンの腕を掴んだ…
○○
…行かないで、お願い
テヒョン
っ…!
恐る恐るテヒョンの顔を見上げると…
顔が真っ赤だった
○○
え、どうしたの!?
○○
具合でも悪いの?
テヒョン
…違うけど
テヒョン
○○こそ、何かあったでしょ
○○
今、ソクジンオッパと帰ったら
私…
私…
テヒョン
平気、俺に任せて
そう言うとテヒョンはスマホを取り出し 誰かに電話を掛ける…
テヒョン
これで平気だよ
○○
何をしたの?
テヒョン
母さんにヒョンが具合悪いって
伝えといた
伝えといた
テヒョン
そうすると絶対に病院に
連れていくと思うから、安心して
連れていくと思うから、安心して
○○
…
テヒョン
何か聞きたそうだね
○○
うん、質問してもいい?
テヒョン
いいよ、答えてあげる
○○
なんで、
お母さんはソクジンオッパを
そんなに心配するの?
お母さんはソクジンオッパを
そんなに心配するの?
テヒョン
んー、長男だからって
いうのもあるけど…
いうのもあるけど…
テヒョン
ヒョンが…精神疾患だから?
○○
え…?
episode20 end