目が覚めると外はもう夜
ここに布団などないので
寝るために床につけた頬が冷たくなっている
12番
今回も変な夢を見た
大勢の人が何かを話している
顔は見えない
そこに俺が入ってみるとそいつらは驚いた顔をした
なぜかあいつらを見て安心した
そいつらの誰か一人に腕を掴まれそうになった
俺はびっくりしてそのまま逃げた
12番
視界が悪いので目をこっすって窓から外を見る
そこには雲一つない綺麗な星空が浮かんでいた
満月の月の光が自分を照らしているようだった
12番
なぜかどこかに行きたい気持ちになる
そう昔みたいに暴れまわって仲間と…
12番
俺は生まれてからずっとここに住んでいたから
仲間なんていないはずなんだ
12番
12番
本当は勝手に外を出てしまうとまたここに入れられる
だが俺にとっては気配を消して外を散歩するなんて
すごく簡単なものだった
俺は窓に手をかけてそのまま飛び降りた
運よくここは一階だったため怪我はしないで済んだ
そのまま走ってみた
どこまでもどこまでも
A国の城が見えなくなるくらいまでに
足がきづついてもお構いなしに
息が切れるまで、満足するまで
ずっと走り続けた
???
12番
聞こえた後ろの方に振り向いて
とっさに口に出た言葉に困惑した
12番
聞いたことがない名前
なんで口に出てきたのか分からない
12番
コメント
1件
ゾムさぁん(´;ω;`) シャオロンさんだよぉ(´;ω;`)思い出してぇ(´;ω;`)