Kailu
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好きな人に告白された
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赤く頬を染めたほとけっち 夕陽のせいでかよけい頬が火照っているように見えた
その表情は何よりも美しく 彼が死ぬまで俺が絶対に守り抜かなくちゃいけない 人物だとすぐに理解したほどだった
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目をつむって腰くらいまで頭を下げるほとけっち 俺の数センチ前には俺に向かって伸ばされた手のひらがある
俺はその手のひらを優しく、だけど強く握り口を開いた
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俺がそう答えると顔をあげたほとけっちが 数秒固まったあと満面の笑みで俺を見つめた
その瞳には薄っすらと涙が滲んでいた
この笑顔は俺の心に一生思い出として残るだろうとそう確信した
まさかずっと片思いだと思ってたやつと両片思いで それに加え付き合うことができたことが未だに信じられない
嬉しさのあまりどうにかなってしまいそうだ
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正直に言えばまろとかに少しだけ話されたてあまり信用していなかったがあれは今思えば本当のことだったらしい
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少しだけ不貞腐れたような表情で頬を赤く染めている 俺がほとけっちの今までのアピールに気がついてなかったというのが少し気に食わなかったのだろう
そんな姿も愛おしいくらいだ
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変なことを言ったと思ったのだろう すぐに訂正しだした
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予想外の回答だったのか 顔を真っ赤にして固まってしまった
やっぱり俺たちが両片思いだったことには ほとけっちも気がついていなかったようだ
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そう言ってお互いに手を振る
ほとけっちが小さくなってきた ところで俺も背を向け家に向かった
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さっきまで実感が湧かなかったが 今、やっと念願のほとけっちと付き合うことができた喜びで自然と口角が上がる。顔のニヤケが止まらなかった
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自分の好意を相手にさらけ出すほど恥ずかしいものはない それに加え緊張と不安で落ち潰されそうなのに それを承知の上で勇気を出して伝えてくれたほとけっちによけい好意を抱いた
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そんなことを思っていると横断歩道の信号が青に変わる
それに気づき俺は車道の白線に足を踏み出す
いつも通るなんの思い入れもない横断歩道を進む
今日は人が少なく今横断歩道を渡っているのは俺1人だった 結構前の方に人が数人見えるが今の渡れる時間には間に合わないだろう
その時
真横から大型トラックが猛スピードで迫ってくるのが見えた
俺は逃げることも声を上げることもできずに
惹かれた
まだまだやり残したことなんて山程あるのに 神というものはいつだって理不尽だ
惹かれた瞬間からもう体を動かすことができなかった
徐々に視界もなくなっていく
意味など無いのに抵抗するかのように声を出す
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うっすらほとけっちの声が聞こえた 気がしたか気の所為だろうか
最後くらいちゃんとほとけっちに 『愛してる』と伝えたかった
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こそから意識はなくなった
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夢だとしたら恐ろしい夢を見た 好きな人に告白されたその日に車に惹かれる夢を
妙にリアルだったのが印象に残る
ぶつかられた時の鈍い痛みと その感覚が段々となくなっていくのを鮮明に覚えている
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そう言ってスマホの電源を付ける
時間は7時を超えていた 曜日も今日は平日 いつも通り学校に行かなくてはいけない日だった
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そう思いもう一度スマホに目を向ける
今日は7月20日 昨日の二日前だ
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全て完全に思い出した
俺は昨日 ほとけっちに告白されてそして
帰り道にトラックに跳ねられ死んだ
そして目が覚めると二日前にタイムリープしていた
にわかには信じられないことだがこれは事実だ 今、ちょうど現在俺が体験したのだから
とりあえず休むのは不自然だと思い 学校に行くことにした
だかタイムリープしたのはたったの二日前だ 特に大きくは変わらないだろう
変わったことを1つ上げるとすれば
俺とほとけっちが両片思いだということは俺しか知らないこと それと2日後に俺がほとけっちに告白されること
それに下手に何か行動してしまえばほとけっちと俺が将来結ばれる未来が崩れてしまう可能性だってある
2日というものは短いようで長いのだとしみじみ思う
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しまった 声に出てしまっていた
この反応は教えるまで離れないパターンか
あまり言いたくないがまろならこのことを言っても未来はさほど変わらないだろうと思い伝えることにした
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後から勢いよく抱きつかれる
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俺のすぐ横からほとけっちの顔が出てくる 予想以上の顔の近さに少し緊張で心拍数が上がる 頬も少し赤くなったように感じた
ほとけっちの好意を知ってから思うが こんなに露骨にアピールしてくれてるのに 気づかなかった俺が馬鹿だった
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やばいバレてる 俺ってそんなわかりやすかったっけ
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やばいまろまでニヤニヤしてる お前絶対になんか企んでるだろ
そんなことをしていると予鈴が鳴る
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そう言ってほとけっちは自席に戻っていった 俺はその間軽く手を振る
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はっきりとそう言われ 事実なあまり言い返すことができず動きが固まった
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図星なことを小馬鹿にされ羞恥心が込み上げてくる
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ニコニコしながら『大丈夫だ』と伝えるまろ その表情からは全くもって信用がならなかった
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めんどくせぇぇぇぇ…………
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今は昼休み ほとけっちはしょうちゃんと約束していたようで今日はまろと2人で過ごすことになった
ちょうど二人きりになってしまったため現在まろに質問攻めをくらっている
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俺が真面目に話しているのに驚いて固まったかと思えば 俺が未だに厨二病だとか言い出し始めた
もうお前教えてやんねーよ…?
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未だに俺の言ったことが理解できないのか 目を丸くしたまま表情を変えないまろ
そんなまろについため息をついてしまった
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しばらくの沈黙が続く
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俺の言ったことが当たったのだろう だって俺が告白される前にまろ本人から 今週末行く予定のカラオケに誘われたのだから
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そう言ってほとけっちに抱きついてみる どんな反応するかな…?
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てっきりよろこんで抱き返してくれるのかと思ったら 顔を赤くして照れている
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どうして赤いのか知ってるがわざと聞いてみる ついでに耳元でささやく
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ほとけっちに体を押され手が解ける
ほとけっちが離れてしまった
少し遠くに耳を両手で抑えたほとけっちが見える
やばい 可愛すぎてやりすぎた
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そう言って顔を赤くしたまま自席に戻ってしまった
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そう言いながら俺の肩に手を掛けるまろ
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今日はすぐに帰りほとけっちを誘って 二人きりで帰ることにした
それももちろん告白するためだ
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こんな些細なことでも顔を赤く染めてくれるほとけっちがとても愛おしく自然と口角が上がってしまう
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驚いたほとけっちがさっきまでと同じ表情のまま固まる
すると途端に目を丸くし始めた
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時差で来たようだ その表情までも愛おしいくらい可愛い
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そう言って俺から目をそらすほとけっち その頬は今までの見たことのないほど赤く火照っていた
しばらくの沈黙が続く
だけどその沈黙はそこまで苦ではなかった
数分沈黙が続いたあと 俺が口を開いた
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誰もいない夕方の通学路で2人 お互いを見つめ合う
真剣な表情の俺と 頬を赤く染めるほとけっち
そして俺はほとけっちの透き通るような空色の瞳を見つめ 口を開いた
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俺はほとけっちの手を強く握った
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困ったような様子を見せたあと 若干涙目に加えて上目遣いでお願いしてくるほとけっち
可愛すぎて首を縦に振りそうになるが それをぐっとこらえる
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そう言うとまたも困ったような表情になった
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悩みに悩んだ末に 俺の告白をOKしてくれた
その頬を真っ赤にしままで満面の笑みを浮かべるほとけっちが 何よりも愛おしかった
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そう言ってしばらく見つめ合ったあと 俺らはこの場所から離れていった
その最中にほとけっちが俺の腕に抱きついてくる 正直に言えばめっちゃかわいい
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か、かわいい…!!//
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数年後
あれから俺は高校を卒業し大学へ進学 その後も順調に進み今は大手企業の正社員として働いている
そんな今は会社の帰り 同僚の初兎と少し飲みに行き、帰りがいつもより遅くなった
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そう言いながら鍵を開け家の玄関に手を掛ける ドアノブを引き家の中に入った
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勢いよくほとけっちに抱きつく
あぁ………癒やされる……
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今日はさっきも言った通り会社の同僚の初兎と飲みに行った 正確には無理やり連れて行かれたのほうが正しいか……
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酒に体制のない俺がホイホイ行くわけがない
まして、家で恋人が待っているというのに 恋人を置いて他の女と遊びに行くなんてあり得ない
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そのことについては怒っていないらしい 疑われていないようで良かった
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もしかして…?
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そう聞くと不貞腐れたような表情で 肯定も否定もしないような声を出した
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そう言ってほとけっちの手の甲にキスを落とす
その左手の薬指には 銀色に桃色の宝石が輝く指輪がはめられていた
コメント
12件
うわぁ…最高過ぎてタヒぬぅぅぁぁ…
えへへへへへへへへ…(( 嫉妬とかまじドンピシャすぎて死ぬんですけどどういうことですか……… もう!きぅちゃんはなんでさくらの好みわかってんの!!!! もう最高すぎたよありがとぉぉおぉ🥹🩵
めっちゃ好き…🫶