薬を飲ませしばらくして 琉偉は眠った──
琉偉の寝顔を観るのも何年ぶりだろう
永瀬琉華
( 可愛い//
永瀬琉華
( 写メっちゃお//
カシャ──
カシャ──
琉偉はぐっすりな為、シャッター音でも目を覚まさなかった
永瀬琉華
( トーク背景にしよ//
私はトーク背景に設定した
永瀬琉華
( あ…お粥食べれるかな?
永瀬琉華
( 作ってこよう
私が立ち上がり部屋を出ようとした時
永瀬琉偉
琉華…
呼ばれて振り返るが琉偉はぐっすりだった
永瀬琉華
( え?寝言?///
永瀬琉偉
ばあか…
永瀬琉華
( どんな夢?//
夢に出てきてるんだと思うと嬉しくてたまらなかった
琉偉に布団を掛け直し私は下へ降りた
そして、お粥を作った
それからしばらくして琉偉が降りてきた
永瀬琉華
琉偉
永瀬琉偉
あ?
永瀬琉華
大丈夫?
永瀬琉偉
ああ…
琉偉は出かけようとしていた
永瀬琉華
どこ行くの?
永瀬琉偉
呼び出し…
永瀬琉華
だめ…
永瀬琉偉
あ?
永瀬琉華
行きたいなら琉華を殴ってから行って
永瀬琉偉
は?なんだよそれ…
琉華を殴れないことをわかってた
身内には一切手を出さない
そんなところも好き──
永瀬琉偉
殴らねェよ…
永瀬琉華
じゃあ行かせないよ?
永瀬琉偉
行かねぇよ…
ガタン
永瀬琉華
琉偉?
その場に崩れ、倒れ込んだ
近付くと凄く息切れをしていた
永瀬琉華
琉偉…病院行く?
永瀬琉偉
行か…ない…ハァハァ
永瀬琉華
でも…
永瀬琉偉
大丈夫…
永瀬琉華
( 大丈夫じゃないじゃん…
琉偉は極度の病院嫌い──
付き添って部屋に連れて行く
琉偉をベッドに寝かせた
永瀬琉偉
琉華…
永瀬琉華
なに?
永瀬琉華
( 急に呼ばないで///
永瀬琉偉
腹減った…
永瀬琉華
わかった…持ってくるから待ってて?
永瀬琉偉
ああ…
永瀬琉華
( どんどん素直になってく
具合悪い時だけいつも素直になる
永瀬琉華
( 普段からこんなに素直だったらいいのに…///
琉華は部屋を出てキッチンにお粥を取りに行った
このあと琉偉の身に起こる事を私は知る由もなかった