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第一章 前編
学校 廊下
凪
凪
高一の秋、二学期も中盤に差し掛かった頃だった。
私はブレザーの下に白いパーカーを着て、必要以上に重いリュックを背負っていた。
凪
凪
1人でブツブツ言いながら歩いていると
風紀委員長
凪
うちの学校で有名なイケメン風紀委員長に 止められた
風紀委員長
凪
風紀委員長
凪
風紀委員長
風紀委員長
凪
風紀委員長
風紀委員長
凪
風紀委員長
凪
(パーカーを脱ぐ)
凪
私はパーカーを畳んで委員長に渡した。
風紀委員長
パーカーを受け取ると委員長は去っていった。
凪
秋とはいってももう11月で あっという間に冬になりそうな寒さだった。
風紀委員長
そんな私の後ろ姿を委員長が見ていたなんて気づきもしなかった。
教室
3時間目の授業が終わり、短い休み時間の中でクラスメイトは友達とたわいもない話をしていた。
クラスメイト1
クラスメイト2
凪
凪
私に話しかけてくる人なんて滅多に居ない。
私がとある理由を持ってぼっちを極めているからだ。
変なオーラを繕っているため、話しかけちゃいけない人だと思われている。
凪
それともう1つ理由があった。 それは...。
クラスメイト3
クラスメイト4
クラスメイト3
そこには殴り合いの喧嘩をしてる男子数名がいた。
凪
一人の男子が数人相手にボコボコにしていた。
クラスメイト4
クラスメイト3
クラスメイト4
クラスメイト3
そう、中庭で数人をボコボコにしてるのは私の兄だ。
喧嘩が強いとはいえ、毎回暴力沙汰を起こしているため巷では有名なのだ。
そのせいで入学初日から避けられていた。
凪
はぁとため息をついたその時だった。
風紀委員長
クラスメイト1
クラスメイト2
教室にいたクラスメイト全員が私の方を見る。
凪
風紀委員長
凪
凪
クラスメイト2
クラスメイト1
クラスメイト3
クラスメイト4
安心してください、絶対にみんなが思ってることなんてないから。
そう思いながら私は委員長がいる廊下に出た。
教室前廊下
凪
風紀委員長
委員長は黙って自分の手に持っていたセーターを差し出した。
凪
風紀委員長
凪
風紀委員長
凪
風紀委員長
委員長は少し頬を赤めていた。 私は疑問しか浮かばなかった。
凪
風紀委員長
凪
凪
凪
風紀委員長
委員長はそのまま自分の教室に戻って行った。
凪
私は貸してもらったセーターを無意識に抱きしめていた。