主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
ほとけside
ほとけ
ほとけ
目が覚めた
知らない場所だ
昨日は買い物に行って、その後、、、
あれ?そこから記憶がない…
ということは誰かに 攫われたのだろうか?
分からない
何も情報がない
情報を得るために辺りを見回す
薄暗いコンクリートの部屋に ベッドと机と椅子
そして少し遠くにトイレが見える
よく見ると監視カメラもついている
ジャラッ
ほとけ
手を動かすと金属が擦れる音がした
手首には手錠がついていた
片足も鎖がついていてベッドの足に 固定されている
部屋の中をギリギリ移動できそうな 長さになっている
ほとけ
ガチャ
???
鉄製の重い扉が開けられたと思うと 誰かが入ってきた
聞き馴染みのある低音に関西弁
青い髪に青い瞳
それは紛れもなく、いふくんだ
ほとけ
いふ
光がない瞳に薄気味悪い微笑を浮かべ、 こちらを見ている
変わり果てた恋人の姿に普通なら 恐怖を覚えるんだろう
しかし生憎感性が可笑しい僕には そんな姿も愛しく思える
ほとけ
いふ
ほとけ
確かにいふくんの家は大きいが 地下室まであるとは知らなかった
間取りまでしか把握できていなかった から調査し直す必要がありそうだ
いふ
ほとけ
見ず知らずの相手に監禁されれば 焦るが知り合い、ましてや愛する 彼女ならば恐れることなど何もない
殺されることは絶対にないだろうし、 食事も与えてくれるだろう
まぁいふくんにだったら 殺されても本望だが
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
いふくんを見上げながら会話する
僕はベッドに座っていて、 少し離れた場所に彼が立っている
この見下ろされた角度はいつもは 見れないから新鮮だ
この角度からのいふくんの姿を 脳に焼き付けておこう
ほとけ
鎖のついた足を揺らしながら俯瞰する
ドラマとかで見たより 恐怖心はないものだ
悲鳴を上げようとも怒りを 露わにしようとも思わない
寧ろこの状況を楽しんでいる僕がいる
いふ
いふ
ほとけ
監禁には何か理由が目的があるものだ
きっと聡明な彼が監禁なんて リスキーなことをしたのは それだけの理由があるはずだ
ほとけ
いふ
拗ねたように言ういふくん
小さい子供が駄々をこねているようで 可愛い
ほとけ
いふ
いふ
人は常に他人と関わって暮らしている
他人との関わりを断つということは 生活できなくなることを指している
幾ら人と関わるのが苦手でも 関わらないと生きていけないのが 事実なのだ
いふくんだってそのことについては 理解している筈だ
僕よりも高いその知能は 己の欲望に率直でもある
常に理性的で最善の行動ができるから こそ、計画的な犯行を遂行できる
周りに不信がられないように 上手いことやっているんだろう
その点においては絶対的な 信頼をおいて良い
世間一般でいうところのヤンデレの 思想を持った彼が僕を 監禁することは想定の範囲内だ
独占欲と嫉妬心でいっぱいの彼が この行動を起こす事が 想像できない方が可笑しいぐらいだ
ほとけ
ほとけ
いふ
目にハートマークを浮かべるいふくん
あぁ、その顔が見たかったんだ
僕以外を考えられなくて狂ったほどに 僕を愛しているその姿
従順な犬みたいな忠誠心を持ち、 うさぎのように孤独を嫌って 愛を求める姿
どれもが美しくて僕を虜にする
勿論いつもの猫みたいに ツンデレなのも大好きなんだけど
いふ
ほとけ
強く抱きしめられる
いふくんの体温、鼓動、呼吸音、 その全てが僕に伝わる
感覚器官の全てで君を感じる
君が満足するまで僕はされるがままに なってあげよう
いふ
ほとけ
こうして僕らの監禁生活が始まった
いふside
ピピピッピピピッ⏰
目覚まし時計のけたたましい音で 目が覚める
目覚まし時計を止めながら起き上がる
いふ
朝日が俺を照らす
朝起きて俺がすることは スマホを見ること
いふ
とあるアプリを開く
するとそこに映るのは 眠っているほとけの姿
いふ
ほとけを監禁しだしてから 数日が経過した
こういうのって抵抗するもんやと 思っとったけど、ほとけは寧ろ この状況を楽しんでそうや
今までこんな俺まで受け入れてくれた 相手は初めてや
やからどんどんほとけに依存してまう
それが良くないことやって 脳が警鐘を鳴らす
しかし抗えない
いや抗いたくない
ほとけは俺の愛を受け入れてくれる
そして何よりこんな俺でも愛してくれる
その事実が嬉しくて嬉しくて 可笑しくなりそうや
いふ
ホンマはずっとほとけと一緒に おりたいけど仕事に穴を あけるわけにもいかへん
金がないとほとけを養えへんからな
でも仕事を頑張ればほとけが 褒めてくれる
それだけで俺の心は満たされる
いふ
かっちりとしたスーツに身を包む
そう言えば前にほとけがスーツ姿も 好きだって言ってくれたな、、、
いふ
そんなことを考えながら キッチンへ向かう
ジュージュー
朝食にベーコンと卵を焼く
トースターではパンを焼いとる
俺一人やったらおかずまで 作ることなんてほとんどないが ほとけのためなら作ろうと思える
これが愛の力なんやろうか
いふ
いふ
二人分の朝食を持って地下室に向かう
ガチャ
いふ
ほとけ
寝起きで眠そうにしながら 俺に挨拶を返してくれるほとけ
ぽわぽわしとってかわええ
ほとけ
いふ
ほとけ
優しい笑みを浮かべながら 言うもんやから、 俺の心がキュンとなる
今日もまたほとけをより好きになった
ほとけ
ほとけ
いふ
青組
青組
薄暗い地下室で二人食卓を囲む
それだけで何気ない食事の時間が 特別になる
灰色の日々が色づいてくようや
ほとけ
いふ
今日も俺の作ったご飯を褒めてくれた
その事実が嬉しい
青組
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
食器を洗い、昼食を持って戻ってくると ほとけは本を読んでいた
ほとけが退屈しないように 本をたくさん用意した
俺が昔読んでてた本がほとんどや
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
急に言い淀むほとけ
どうしたんやろうか?
ほとけ
いふ
軟禁ってことは拘束具は無しで 部屋から出さないってことや
最初は抵抗されると 思って地下室に監禁したけど、 今となっては必要ない
この様子やと逃げ出さなそうやし お昼ご飯に温かいご飯を 食べれへんのは可哀想や
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
いふ
いふ
ポケットから取り出した鍵で 手錠たちを外していく
ほとけは暴れる様子も 逃げ出す様子もない
ほとけ
いふ
ほとけ
ガチャ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
地下室なんて誰も入れたことなかった からホンマに俺の家かわからんくても 無理はない
でもこれでほとけに暇させることはない
いふ
ほとけ
ほとけ
寂しそうに言うもんやから 行きたくなくなる
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
耳元で囁かれビクッと反応してしまう
ほとけ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
いふ
革靴を履きながらさっきの ほとけの言葉を思い出す
俺が弱い耳元で囁かれたら 嫌でも反応してしまう
ほとけ
頬を膨らませながら現れたほとけ
いふ
さっきのことがまだ恥ずかしくて 素っ気ない態度をとってしまう
いふ
ほとけ
いふ
何か忘れたやろうか
途端に焦る
ほとけ
いふ
突然キスをされた
唇が触れ合うだけの フレンチキスやったが、 ドキドキと心臓が波打って仕方がない
ほとけ
いふ
新婚カップルみたいで憧れとった
まさか軟禁相手にされるなんて 思いもせんかったが(苦笑)
ほとけ
いふ
小悪魔の如く甘い言葉を囁かれる
こんな小悪魔やったらいつでも大歓迎や
いふ
ガチャ
ほとけ
ほとけの笑顔を背に 仕事へ向かった──────
ほとけside
ほとけ
久しぶりに訪れた彼女の部屋は 相変わらず散らかっている
僕も人のことを言えたもの ではないが汚い
暇つぶしがてら掃除することにしよう
ほとけ
ほとけ
物をどんどん分別していく
いふくんが物の場所が変わって わからなくならないように 気をつけながら収納していく
仕事と活動を両立していれば日常生活が 疎かになっても仕方がない
僕はアルバイトの経験しかないから 彼の負担の全てを理解してあげられない
手伝ってあげたい気持ちはあるけど 彼のプライド的に自分でやりたがると思う
それなら家事ぐらいならやってあげたい
今は一緒に暮らしているみたいなもの だから目一杯甘やかそう
側から見れば僕は恋人に監禁された 被害者だろう
しかし僕はまったくもって困っていない
いふくんの不安を拭えるなら構わない
ほとけ
片付けを終えた頃思い出した
活動はどうなっているのだろうか
すっかり頭から抜け落ちていた
ほとけ
いふくん以外と連絡を取らない約束で 返してもらったスマホで調べてみる
動画の更新はしばらく止まっている
Xの浮上もメンバー全員ないから 心配されている
きっと僕のことを探しているんだろう
もしかしたらいふくんも 音信不通になっているかもしれない
LINEやメールなどがたくさん来ているが 返す気は起きない
めんどくさいことになりそうだからだ
ほとけ
いつもは当たり前だった事が久しぶりだ
太陽の下で自由に歩き回る
ただそれだけの当たり前のことが 奪われていた
そのことに対して怒りも湧かないが 時間感覚が狂ってしまう ところだけは困る
地下室にいた頃は朝と夜しか 時間が分からなかった
いふくんが僕に会いに来てくれる 瞬間でしか時間を把握する事が できなかった
閉鎖的な空間で君の愛だけを受動する 生活は楽しかった
他者の干渉のない世界で 僕らだけの愛を育んだ
きっとこの経験は一生忘れることのない 大切な思い出になることだろう
ほとけ
今の僕は狂ってしまった
幼き日の無邪気さも何もかも 失ってしまった
それはきっと君という禁断の果実に 出逢ってしまったから
食したアダムとイブが楽園から 追放されたように僕もいつか 人の道を外れてしまうんだろうか
それならそんな僕に手を差し伸べるのも いふくんであってほしいな
もし僕が人ならざるものまで 堕ちてしまったとして、 君は僕になんと声をかけるんだろう
君まで同じ道を辿っている、 なんてこともあり得そうだ
ほとけ
己の思想に飲み込まれては本末転倒だ
考え過ぎるのはよくない
意味のないことを考えても 時間の無駄だ、なんて 効率を追い求めすぎた人は言う
僕には共感できそうにない
意味があるか意味がないかなんて 他人に決められる筋合いはない
誰かの主観を自分の意見にしたくない
僕が正しいと思う物を信じたい
こんなエゴに塗れた面倒な考えを 認めてくれる人は少ない
どんなに歪んでいても穢れていても 愛してくれるのはいふくんだけ
だから僕はどんな君も丸ごと愛すんだ
壊れないように優しく
それでいて強く
深い愛で君を守り続けよう
ほとけ
頭の中は君ばっか
でも空腹には勝てない
いふくんが用意してくれた物を レンジで温める
昨日の晩御飯の余りだけど構わない
いふくんが作ってくれたという事実が 何より大事だ
ピーピー
温め終わったものを取り出して ダイニングテーブルに置く
ほとけ
正午を回る頃に昼食を食べ始めた
ほとけ
とても美味しいがやっぱり味気ない
一人で食べるのは少し虚しい
一人暮らししているため一人で 食べることには慣れているが、 寂しいものは寂しい
ほとけ
食べ終わった食器はすぐさま洗う
今日1日過ごしただけですっかり 物の配置を覚えてしまった
僕が君に染まっているようで嬉しい
ほとけ
ほとけ
ソファに思いっきり飛び込む
スプリングが軋む音がする
このソファが年季物な事が伝わってくる
柔らかく全身を包み込まれる感覚は 心地良い
ほとけ
欠伸を一つ溢す
欠伸をする原因は脳が眠くなった ことによって足りなくなった 酸素を補うためらしい
昔は欠伸をするから眠くなる、なんて 言われたものだがそうでもないようだ
こういった勘違いはよくあるものだ
昔は本当だと信じられていても 技術の進歩によって間違いが わかったりする
迷信はこの世に沢山あるものだ
全ての物事に理由があると考え、 無理矢理理由づけたものがほとんどだ
その勘違いのせいで命を奪われた人も 少なくない
有名なのでいうと生贄だろうか
生贄を出すことで問題が解決すると 本気で信じられていた
今となっては馬鹿げた話だ
そんなもので解決するなら 困っていないだろう
当時はそんな不確かなことに縋るしか すべがなかったのだ
世の人々が宗教などにハマっていくのと 同じ原理だろうか
ほとけ
目を閉じ、思考をまっさらにする
なにも考えない方が眠りにつきやすいと 聞いた事があるからだ
こうして僕は、微睡の中に溶けていった
ほとけ
ほとけ
目が覚めた
時刻はすっかり夕方だ
日も傾き始めている
ほとけ
今ぐらいから作り始めれば いふくんが帰ってくる頃に 完成するだろう
ほとけ
ほとけ
冷蔵庫の中を見ながら なにを作るか考えていく
基本的な食材は揃っているようだ
ほとけ
早速僕はパスタを茹で始めた
ほとけ
無事に作り終えることができた
美味しそうな匂いが立ち込める
ほとけ
ほとけ
テーブルにカルボナーラと サラダを並べていく
サラダは彩りと栄養バランスのために 作った簡単なものだ
ほとけ
テーブルセッティングをしながら待つ
愛しい青い彼はもう直ぐ帰ってくる
そう思うとソワソワしてくる
飼い主の帰りを待つペットのような 気持ちだ
ガチャ
ほとけ
玄関扉が開く音がした
トコトコ)))
足音が響く
彼がリビングに入ってくるのを 刻一刻と待つ
ガチャ
いふ
ほとけ
満面の笑みでいふくんを迎える
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
足早に自室へと走っていくいふくん
それだけ僕の料理を楽しみに してくれていることに嬉しく思う
いふ
すっかり部屋着に着替えたいふくんが 戻ってきた
ほとけ
二人で向かい合って椅子に掛ける
青組
青組
いふ
ほとけ
美味しそうに食べている君の姿に 安堵する
せっかくなら美味しいものを 食べて欲しいからだ
いふ
がっついているのも子供っぽくて 可愛らしい
普段の落ち着いた雰囲気を 感じさせないのはそれだけ 僕に心を開いてくれている からだろうか
そうなら嬉しい
青組
いふ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
少々不服だがいふくんの優しさを 拒否するのも違う気がするので承諾した
ジャー🚰
水が流れる音が鳴り響く
静かな部屋にそれだけが反響している
食器洗いをする君を眺める
些細なことだが幸せだと感じた
ゆっくりと誰にも干渉されることなく 二人で愛を育んでいく
これが僕の求めていたものなの かもしれない
日常の小さな出来事を共有して 幸せを感じられる関係
僕の理想であり究極の形だ
僕らがずっと一緒に居られる確証はない
それでもこの日々が長く続いて欲しい
そう感じた
この軟禁生活には終わりがある
もしかしたら僕らは別れさせられる かもしれない
そうならないように最善を 尽くすつもりだ
そして何年後かにそんなこと もあったよねって笑い合いたい
できることなら何十年先でも 一緒に居たい
なんて我儘が過ぎるか…w
いふ
ほとけ
いふくんの声で一気に現実へと 引き戻される
僕としたことが物思いに 耽っていたようだ
ほとけ
いふ
ほとけ
君は僕を心配そうに見つめている
いふ
いふ
ほとけ
いふ
いふ
いふ
真っ直ぐに見つめられる
そんなことを言われれば断れない
ほとけ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
僕はどうやら大切なことを 忘れていたようだ
僕らの愛は途切れることなんてない
別れが来ないようにすればいいのだ
どうして気づかなかったんだろう
ほとけ
ほとけ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
優しくいふくんを抱きしめる
いふ
いふくんも抱きしめ返してくれた
お互いの体温を共有し合う この時間が何より幸せだ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
僕の言葉に満更でも無さそうな 顔をするいふくん
こういうところがかわいい
いふ
顔をりんごのように真っ赤に染めながら 言う姿は可愛い以外の何者でもない
ほとけ
いふ
感謝を込めてキスを落とす
僕らの間に甘い空気が流れる
その日僕らは夜が更けるまで 愛を伝え合ったのだった
ないこside
ないこ
初兎
ないこ
今日は俺の家に青組以外の メンバーが集まっている
今回の議題は青組のこと
一週間ほど前から二人と 連絡が取れないのだ
そのことによって 俺たちはSNSの更新を止めている
そして流石にヤバいと思った俺は 全員の予定がない今日に メンバーを集めた
ないこ
…
静まり返るリビング
予想通り誰もなにも知らないようだ
悠佑
りうら
初兎
どうやら皆考えていることは 同じだったらしい
ないこ
ないこ
りうら
初兎
悠佑
りうら
ないこ
俺たちは重苦しい空気の中、 まろの家に向かった
ほとんど無言のまま、 まろの家の前についた
相変わらず大きい家だ
ないこ
初兎
ないこ
ピーンポーン
チャイム音が鳴り響く
ドキドキと心臓が音を立てる
ガチャ
いふ
出てきたまろは普段と変わらない 姿だった
りうら
悠佑
いふ
ないこ
いふ
いふ
申し訳なさそうにしているが どうも嘘っぽい
さっきから視線が右往左往している
何か隠していそうだ
初兎
いふ
初兎ちゃんが核心をつくことを 言ってくれた
知らないとは言っているが様子が変だ
これは事情を知っているんだろう
ほとけ
悠佑
まろの家のリビングからやってきたいむ
言い逃れができない状況となった
ないこ
ないこ
いふ
気まずそうに目を逸らすまろ
これは確定だ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
向かい合うように座っている俺とまろ
他メンバーはソファで 俺らの話を聞いている
いむはりうらと初兎ちゃんに 挟まれるように座っている
ほとけ
言い淀むまろに痺れを切らしたのか、 いむが声をかけた
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
いむの言葉で決心がついたのか まろがこちらを向き直った
いふ
ないこ
驚きすぎて頭が真っ白になる
理解が追いつかない
初兎
いふ
りうら
悠佑
いむは自由に動き回っている
なぜか楽しそうだ
ほとけ
ほとけ
ニコニコとしながら言ういむ
俺は恐怖を覚えた
ないこ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
初兎
みんな二人の関係に引いている
俺もただただ恐怖しかない
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
いふ
真面目な顔でそう言い切ったいむの姿は 普段の姿とは似ても似つかなかった
ドン引きしている俺たちと 嬉しそうにしているまろ
この空間を地獄と言わず なんと言うのだろう
いふ
いふ
ほとけ
いふ
目にハートを浮かべるまろを いつに間にか移動したいむが 頭を撫でている
二人の空間には他者を立ち入らせない 結界が貼られているようだ
共依存を具現化した関係性に見える
もうこれは、俺たちがどうにかできる 次元ではないように思える
今の二人を無理に離すと 何をするかわからない
俺たちは受け入れる他ない
ないこ
ほとけ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
初兎
りうら
悠佑
ないこ
ないこ
いふ
ほとけ
りうら
やっといつものいれいすに戻ってきた
青組には基本的に干渉しない方向で 決まった
もちろんまた今回みたいな事が あったら止めるけど
ほとけ
いふ
青組
ないこ
❦𝑒𝑛𝑑❧
コメント
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おぉww頑張ってください! 私もいつかはやってみたいですね〜!
クラゲさんの表現の仕方好きです🫶