テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
れもねーど
れもねーど
れもねーど
れもねーど
好きです
そのLINEを送ったあと、彼からの返信は来なくなった。
いわゆる「既読無視」ってやつで
長年片想いしていた心は簡単に砕け散った
そんなことをガッくんに話したら
🦊
🦊
⚔️
泣き腫らして真っ赤になった目にガッくんが手を当てる
🦊
⚔️
🦊
そう言って抱き寄せて頭を撫でられる
意味がわからなかった。なんで僕の頭を撫でているのか。なんで抱き寄せてくるのか
⚔️
🦊
溜息を吐いて、強く抱きしめられる
夜の公園の風とガッくんの匂いが鼻を掠める。この落ち着く匂いが好きなんだよなとふと思った。
⚔️
泣いたあとの眠気が襲ってくる。段々と瞼が重くなっていく。まだガッくんの言った言葉の意味、教えてもらってないのにな。
🦊
そんな言葉を耳にしながら、僕は眠りについた
もう朝か、と鈍い体を起こす
何か違和感があった。誰かいる。
ホラーなんて余裕だと目を擦りながら布団の横を除くと、そこには狐がいた。
何故か竜胆を咥えて。
オレンジ色のさらさらで綺麗な毛並み。 猫っぽくて赤色がかった目。
ガッくんに似てるな、なんて思って声をかけた
⚔️
狐は少し笑って竜胆を僕の手に置いた。
そしてさも愛おしい人を見るかのような目で僕を見つめた。
それはただ目を見ていただけなのだろうが、心の中から暖まるような感覚に陥った。
昨日ガッくんに触れられた場所がじんわりと暖かくなっていく。
その感覚がどうにも心地よくて、 頭がぼーっとする
目を開けるとそこはガッくんと話していた公園で
🦊
ぼーっとした頭に囁かれるガッくんの声が心地よくて愛おしくて、無意識のうちに
⚔️
なんて言う返答をしてしまった。
あの狐は全て夢だったのだと、自分を納得させる。
手に握られた竜胆は、結ばれた2人を心から祝福するかのように風になびいていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!