いじめ

みっちーside

次の日になっても恭平は目覚めなかった。

今日はスケジュール的に、病院に来れたのは俺と大橋くんと大吾くん。

仕事を休んで恭平に会いに行くと言っていた長尾をなんとかなだめて、3人で来た。

｢仕事終わったら絶対行く！！｣とか言ってたけど、、。

ガラガラ

そう、車で送ってくれた後、俺に色々連絡をくれた樹くん。

明日お見舞いに行く、と連絡を貰った。

...恭平はまだ眠っているけれど。

聞いたことないくらい優しい口調で、恭平の手を握って話し出す樹くん。

なんて言って、樹くんは病室を後にした。

いやなんやねん。やればできんのかい。

ぴくっ

恭平side

死にたいって思ってた。

もう消えてしまいたいって。

目が覚めて、心配してくれるメンバーを前にして、

死ねなかった、そう思った。

相変わらずメンバーを怖いと思ってしまったし、たくさん迷惑をかけてしまった。

でもみっちーや謙杜が優しい言葉をかけてくれて。

少し救われた。

死のうとしなかった訳じゃない。

何回だって、やろうと思った。

でも怖かった。 いざやるとなると、手が震えて、 過呼吸を引き起こした。

俺が弱いから。 自分で手を打つこともできない。

自分でカッターも握れない。

そういえば、最近あんまり笑ってなかったな、

心から喜んでくれる2人を見て、ちょっと泣きそうになった。

俺は愛されてるんやな、、

ぎゅうっっ

あかん、今まで我慢しとったのに、

1度溢れてしまったらもう止まらんくて、

それから俺はみんなにハグされながら泣いた。

ガラガラ