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あいつにはずっと好きな人がいた。
だから、私にチャンス無いと 思っていた。
でも、ある日あいつが 「好きな人が変わったかも」って。
「もしかしたら私かも」って、
ちょっとだけ、 ほんのちょっとだけ、期待してた。
だってたくさん勝負だってしたし、 誰よりもよくしゃべったし。
あの子だった。よりによって あの子。
期待してた分、 悲しみは大きかった。
でも、なんとなく気づいてはいた。
だってパワフルでカッコいいし、 あいつの好きそうなタイプだった から。
でも、そんなこと認めたくなくて、
認めたら負けなような気がして。
自分にちょっとだけ、 嘘をついていた。
あの子には勝てないかもしれない。
あいつの気持ちがこっちを向くことはないかもしれない。
だけど、あいつを想う気持ちは 負けてない。勝っている。
だから、
きっと、
きっと。
ずっと待ってるから。