このみ
やっほー!
なぎさ
あっ!このみ!おはよう!
涼太
おっおはよう...!
登校日の朝。3人で校門の前でしゃべっています。
このみ
どうしてそんなに固まってんの?
涼太
いっいっいや、何にもない。
このみ
あっそ。
涼太
(ふー、あっぶねー。バレるところだった。)
実は、昨日涼太はなぎさに告白して、なぎさに誰にも言わないでと言われていた。
なぎさ
じゃあこのみ、あとでねー!
このみ
うん!あとでね!
このみは、背中を向けて走って行きました。
涼太
なぁ。このみにくらい言ってもよくね?
なぎさ
なんで?嫌だ...。
涼太
なんで...。
なぎさは、向こうへ行ってしまいました。
涼太
(なんでダメなんだよ。)
その日の昼休み。
涼太
なぁ、このみ。
このみ
何?
涼太
なぎさには、オレから聞いたって言わないで欲しいんだけど。
このみ
うん。いいよ。
涼太
実はさ、昨日オレ、なぎさに告白したんだ。
このみ
えっ!そうなの?!
涼太
(口を押さえて)しっーーーーー!
このみ
あっごめん。
このみ
えっ、なんで言っちゃダメなの?
涼太
分かんねーけどけどなぎさが言わないでって言ってたから。
このみ
ふーん。
涼太
お願いっ!なぎさには、黙っておいてくれ!
このみ
......うん。分かった。
涼太
ありがとう。