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17話まで走って参りました〜!引っ張り続けたしょぴの思いついに明らかに!?というわけで今回はmonologueのみになってます!ごりょーしょーください!
あの日置いてきた翔太の思いがついにこじ開けられて……答えを出したことによりきっと未来が変わるでしょう!さあ、1話(注意事項)を確認した上でよろしくお願いしますであります!
誰にも言えなかった本音
もう疲れた、なんて愚痴がこぼれそう
いやまだ何も始めてないのに
疲れたってなんだよ
でもそれが本音の全てだった
写真見ながら色々思い返すと……
最初に亮平見つけたの俺じゃなかった
佐久間だったな
弟にしたのは俺だけど
見つけたのは佐久間だったなぁ
物心ついた頃からずっといる
兄ちゃんみたいなふっかと
その頃からよく遊んでた親友の佐久間
その佐久間が俺を
亮平の元へ連れてきたんだっけ
「姫がいる」って
まだ幼かったあいつが
何を思ってそう言ったのかは知らん
ただひとつ言えることは
亮平は今すぐ消え入りそうなくらい
儚く綺麗だった
いや、今も綺麗だ
確かに姫の地位につく人は
世界中の見ても綺麗な人ばかりだった
だから、佐久間はそう言ったのかな
まあそんなことどうでもよくて
綺麗すぎて消えてしまいそう、なんて思い
亮平を弟にしようと思った
子供が考える単純な理由だろうな
俺の弟にならない?
なんてよくそんな言葉はけたな
今思い返して、重みがわかるなんて
何もわかってなかったな……
それであの日
俺に可愛い弟ができた
生まれた日がわからないっていうから
亮平が家族になった日を
亮平の誕生日にした
自分の立場わかってんのか!?って
ふっかに叱られたっけな
そうだ、俺は王権者
やりたくなんてないけど、将来は……
俺の生きる道はひとつだけだった
亮平が家族になってから変わったな
亮平は弟だけど頭が良くていいこだった
俺はお兄ちゃんなんだから
亮平より優秀でなくちゃって
亮平がいたから頑張ってこれた
俺は兄ちゃんだから亮平を守れなきゃ
ダメなんだって
初めて世界会議について行った時
知ったんだ
思い知ったんだ
あれねぇ……怖かったな
ふっかが打たれたの
本当は俺を狙って打たれた銃が
俺には当たんなくて
目の前にふっかがいた
ふっかはお兄ちゃんだと思ってた
でも、違った
お兄ちゃんのような存在なのは
違くないけど、ただ傍にいるんじゃない
俺を守る役目があるんだ
だから、それがなくなれば
ふっかは離れてくのかな……
なんて思ってちょっと泣いた日もあったけ
そう、地位につくことは命懸けなんだ
わかってなかったなんも
いや、わかったんだ
ふっかが教えてくれたから
ふっかは今も超がつくほど元気だけど
あの日から魔力を使いこなして
自分の身は自分で守れるように
修行したんだ
大切な人達を守るために
こうすれば、誰も傷つかずにすむ
大切な人達をこの手で守れる
はずだったんだよな……
病院にかけつけたけど遅かった
ねぇ、ふっか
あの車にはふっかのママも乗ってた
……悲しかったんじゃないの?
どうして俺の前では泣かなかったの?
むしろ、うじゃうじゃ湧き出てきた
マスコミから守ってくれた
ふっかの役目だから?
ふっかが優しいからだよね
俺、知ってたよ
ふっかママの手握って泣いてたこと
そりゃそうだ
たった1人の家族だったんだもん
悲しいに決まってる
大好きな国民の皆も泣いてたね
苦しかったな
苦しんでる暇もなく
俺は国王陛下になったけど
大切な人達が苦しむとこなんか
見たくなかったんだ
もう誰も傷ついてほしくなかった
もう誰も死んでほしくなかった
もうやめたかった
本当は俺
国王陛下になんてなりたくなかった
国王陛下なんてやめたかった
王権者になんて生まれたくなかった
俺が国王陛下でいる限り
大切な人達を巻き込んじゃう
それをわかってて
なんで続けなきゃいけないんだろ
せめて亮平は
こんな思いしてほしくない
姫になんてさせたくなかった
だってたったひとりしかいなくなった
俺の家族
弟
世界会議にいけば
大好きな涼太に会えた
俺が王権者であることを
唯一忘れられる時間だった
涼太と話す何でもない話が
大好きだった
励みだった
でももうなくなった
何でなくなっちゃうの
会えないじゃん
手紙は読んでも
何度読み返しても
返事は上手く書けないよ
だって会いたくなるから
俺が愛す人皆……
どうして……
苦しんでくの
苦しい
息が苦しい
だから、わかって
もう誰にも……
もう誰も
愛せない
愛さない
だって俺はこの国の国王陛下だから
本当は愛したいよ
愛してるよ
愛させてよ