美紀
ついに明日!
美紀
荷造りしなきゃ
美紀
この家とも今日で最後かな
美紀
都会ではどんな事が起きるんだろ
荷造りしてると
真衣
姉ちゃん?
美紀
真衣
美紀
どうした?
真衣
今日姉ちゃんと寝ても良い?
美紀
なーに
美紀
姉ちゃんが居なくなるから
美紀
寂しいのか
真衣
うん
美紀
いいよ
美紀
おいで
真衣
ありがとう
美紀
もう少しで荷物片付くから
荷物を片付け終わり
美紀
終わった〜
真衣
お疲れ様
真衣
本当に姉ちゃん
真衣
この家を出るんだね
美紀
何言ってるのよ
お姉ちゃんは笑いながら そう言ったけど
本当はちょっと…
真衣
んん なんでもない
美紀
電気消してもう寝よう
真衣
そうだね
寂しい…なんて言えないよね
次の日
美紀
今何時だ
隣をふと 見ると 真衣がまだぐっすり眠っている
美紀
起こさないように
美紀
ゆっくりと
と そのまえに
美紀
真衣にも沢山
美紀
我慢させちゃったから 私から
美紀
プレゼントを枕元に置いとこう
どの部屋も真っ暗
母さんももちろん寝てる
本当は起こそうと思ったけど
店の疲れと 明日も仕事だから
無理に起こそうとはしなかった
私は静かに玄関前まで来た
すると
ガチャ
お母さん
何も言わないで
お母さん
出るつもり?
美紀
え
美紀
母さん…どうして
お母さん
あんたのことだから
お母さん
どうせ起こさないと思ったけど
お母さん
本当に起こさないとはね
美紀
ごめん…
美紀
仕事で疲れてると思ったし
美紀
それにほら、明日も仕事でしょ
お母さん
我が子の出発を
お母さん
見届けない親なんて居ないわよ
美紀
ありがとう
お母さん
向こう着いたら
お母さん
連絡ぐらいしなさいよ
美紀
うん…わかった
お母さん
真衣は?
美紀
私の部屋で寝てるよ
お母さん
あら、一緒に寝たのね
美紀
真衣が寝よって
美紀
いつもはそんな事言わないのに
お母さん
良かったじゃない
美紀
まぁーね
美紀
やば!
美紀
そろそろ行ってくる
美紀
真衣にはよろしく伝えて
お母さん
わかったよ