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12 - 第12話 最期に響くは「    」

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2025年05月30日

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今作は前作【平穏な日常と不可解なうた】の続きとなっております

最初から読んでいただかないと全く分からないと思いますので、復習をお願いします

それでは今回も激しめの注意書きをさせて頂きます

⚠注意⚠ 現実乖離表現有り、キャラ崩壊有 ジサツ表現有、鬱展開満載

完全にnmmnですが ご本人様とは一切関係ございません

これらを踏まえた上で
進むと決めた方のみ
お進み下さい

それではどうぞ

前作より 送られてきたメッセージから何かを悟り 2人はマネージャーへ連絡を取ることに

もう、なんとなく答えは分かっていた

マネ

はい、もしもし

ひろぱ

もしもし!

りょうちゃん

進展あったから連絡したよ

マネ

何が分かりましたか?

りょうちゃん

色々覚悟して聞いてね?

マネ

…はい

先程送られてきたメッセージの内容を 省略しながら話す 声が震えるが、恐ろしい気持ちを抑え 1つの質問を投げかける

ひろぱ

なぁ、

ひろぱ

元貴のスマホさ、

ひろぱ

連絡つかないって言ってたじゃん

ひろぱ

電話、どんな感じだったか覚えてる?

マネ

いえ、繋がらなかったことしか…

ひろぱ

…そっか、

ひろぱ

りょうちゃん、電話して

りょうちゃん

…うん

プルルルル、プルルルル

【お掛けになった電話は 電波の届かない場所にあるか 電源が入っていないため お繋ぎできません】

りょうちゃん

繋がらないよ

りょうちゃん

充電切れか、圏外

ひろぱ

やっぱり…

マネ

…どういうことですか?

りょうちゃん

僕たちの中で、ある程度の答えが出てる

りょうちゃん

ただ、認めるのがすごく怖いんだ

ひろぱ

最低で最悪な最期の想定

ひろぱ

聞く?

マネ

…お願いします

なんとなくの予想であって これが全てではない、と前置きを入れ 静かに語りだす

ひろぱ

まず最初なんだけど

ひろぱ

2人で楽曲を作った話
覚えてる?

ひろぱ

あれ、そのまま載せたの。

ひろぱ

その時は何のリアクションもなかったけど、多分何か感じたんだと思う

ひろぱ

んで、インライの日。

ひろぱ

元貴、海にいたんだって

ひろぱ

海岸沿いで何時間も
歌い続けてた

ひろぱ

その砂浜にギターだけ
置き去りにされてた

ひろぱ

これが昨日見つかってる

ひろぱ

で、YouTubeに上げてた動画が今朝全部消えた

ひろぱ

って連絡を貰ったんだけど

ひろぱ

今、見て?

先程までは全ての動画が消され 何もかもがなくなっていたはずの画面 そこには、1本の動画が投稿されていた

ひろぱ

これ聴いてほしいんだけど

ぽつんと最後に遺された動画 画面は静止画で、無色 最初に優しいフルートの音色 控えめなギターとベースの音 正確に刻むドラムの拍 それに乗るピアノの旋律

りょうちゃん

これ…

ひろぱ

そう、この前作った
欠けてる曲

ずっと、穏やかで流れる旋律 心を宥めるような、撫でる音 ずっと続くかと思われた時 小さなブレス音が聞こえた

マネ

え…

マネ

歌詞?

ひろぱ

うん、歌詞がある

ひろぱ

俺たちの最後のピースを

ひろぱ

埋めてくれたみたい

りょうちゃん

……

そこには、歌詞があった 願いを込めるように綴られる歌詞 想いを託すように、祈るように ただただ、目の前の貴方を包むように そっと紡がれる、歌詞があった

ひろぱ

この曲を聴いてさ

ひろぱ

「あぁ、これが最期なのかな」って思っちゃってさ?

ひろぱ

色々考えてみたんだけど

ひろぱ

最悪の場合、もう生きてないかもって

マネ

どういうことですか…?

ひろぱ

俺たちが生存確認できたのは、インライの日が最後

マネ

それは、こちらも同じです。

ひろぱ

それで、ギターは置き去り
スマホは圏外

ひろぱ

あの海は住んでる所からも離れてる

ひろぱ

土地勘なんて
あるわけもない

ひろぱ

そうなったら…

ひろぱ

あの場所に、留まってるとしか思えない

りょうちゃん

…海に、いるかもって

りょうちゃん

これが、僕たちの考え

りょうちゃん

最低で最悪の最期の、想定

ひろぱ

信じたくないけど、それしか考えられないんだよ…

ひろぱ

家に居なくて、
不気味なほど片付いてる

りょうちゃん

急にインライしたと思えば
蒸発してるし

りょうちゃん

動画も全部消えたと思えば
新しく動画が投稿された

マネ

……、

マネ

じゃあ、動画はどうやって投稿したんですか?

マネ

もし、お二人の考えが正しければ動画投稿は出来ないですよね…?

ひろぱ

元を作っておけば、いくらでもやり方はあるんだよ

ひろぱ

元貴ならやりかねない

りょうちゃん

同意。そういう事するよ

マネ

そんな…!

ひろぱ

多分、サプライズのつもりだよ

ひろぱ

皆が慌てる頃を狙って

ひろぱ

動画投稿されてるんだし

りょうちゃん

確信犯だろうね、

りょうちゃん

ほんとに…

マネ

その仮説が正しいなら、早く探さないと…!

ひろぱ

…耐えられない

ひろぱ

俺は、探せない

マネ

え…?

りょうちゃん

本人が消えることを望んだ

りょうちゃん

まずそこに気持ちが追いつかない

りょうちゃん

迷惑がかからないように
室内の物を減らした

りょうちゃん

まるで生きていることを強調するように歌って

りょうちゃん

これから新しい段階へ進むことを示唆するように動画を消して新しい曲を載せた

ひろぱ

全部、1人で用意して

ひろぱ

俺たちが歩きやすいように道を作ったつもりだろうな

りょうちゃん

僕も本当は、現実から目を背けたいよ

りょうちゃん

こんなに生きてる確率が低いなら、遺体を探しに行くのと一緒だ

ひろぱ

そんな状態で探しになんて、行けない…!

マネ

…っ!

マネ

信じられない…

マネ

本当にこれでいいんですか!?

ひろぱ

言い訳ないに決まってるだろ、!

ひろぱ

俺だって、こんな結末嫌だよ

ひろぱ

でも、それを本人が望んで

ひろぱ

もう実行に移してるんだ

ひろぱ

何十年も、一緒にいたから分かるんだよ…

ひろぱ

もう、ここには居ない。

ひろぱ

帰ってくることもない。

りょうちゃん

…もう、取り返しがつかないんだ

りょうちゃん

だから、言ったでしょ?

りょうちゃん

最低で、最悪な最期だって。

りょうちゃん

もう、戻れないよ。

りょうちゃん

“完全体”にはね

マネ

…そうですか。

ひろぱ

今は

ひろぱ

そっとしておいて

マネ

…分かりました。

マネ

また何かあれば、連絡入れて下さい

マネ

宜しくお願いします

りょうちゃん

うん、分かったよ

マネ

…2人とも、無理しないで下さいね

マネ

失礼します

ひろぱ

…お疲れ

ひろぱ

通話終了

通話
38:53

電話終了後

ひろぱ

…はぁ、

りょうちゃん

お疲れ様

りょうちゃん

よく頑張ったね

ひろぱ

…ん。

ひろぱ

ああやって言ったけど、まだ信じられない

ひろぱ

全部夢なんじゃないかって

りょうちゃん

残念だけど、全部現実だよ

りょうちゃん

これから先、
きっと過酷になる

りょうちゃん

現に、メッセージくれた子が言ってたように

りょうちゃん

ネット上が大変だよ

差し出されたスマートフォンの画面には あの海岸沿いの地図と共に ギターの写真が大きく載っていた

ひろぱ

ここ…

りょうちゃん

もし、ここで本当に全てが終わったなら

りょうちゃん

人が集まらないほうがいい

りょうちゃん

人目に触れれば、

りょうちゃん

その姿さえも写真に収められるかもしれない

りょうちゃん

…皆の、期待を打ち砕くことになる

ひろぱ

でも、どうする?

ひろぱ

ギターは回収できるけど

ひろぱ

人を引き上げる事は
到底不可能だよ?

りょうちゃん

…もう、

りょうちゃん

いっそのこと見つけてもらうしかないのかな

りょうちゃん

変わり果ててはいるだろうけど

りょうちゃん

その姿が見られ、世間に知れ渡った時

りょうちゃん

ようやく、終わるんじゃない?

りょうちゃん

Mrs.GreenAppleというバンドの、フェーズ2と呼ばれる時代が

ひろぱ

…そうかもしれないけど

ひろぱ

元貴は、それで良いのかな

ひろぱ

本当に、その終わり方で良かったのかな…

りょうちゃん

分からない。答えは元貴にしか

りょうちゃん

それでも、もう僕たちにできることは限られてくる

りょうちゃん

現に、殆ど出来ることがない。

ひろぱ

…もう、何もできないのかな

ひろぱ

遺された人に、もう出来ることはない?

りょうちゃん

…分からない

りょうちゃん

もう、何もわからない

ひろぱ

…どうしようか、

ひろぱ

元貴は、何を思ってこんなことをしたんだろうか

りょうちゃん

…考えていても、答えは出ないよね

りょうちゃん

行ってみる?海

ひろぱ

…うん。

ひろぱ

行く

写真に写っていた海 そこには多くの人影 中心にはギターがあった

ひろぱ

やっぱ、人多いね

りょうちゃん

そうだね、

りょうちゃん

これがいいのかどうなのか分からないけど…

ひろぱ

人が減らないと、ギター持って帰れないね

ひろぱ

少し待ってみよう?

りょうちゃん

そうだね

少し離れた場所から見守る 入れ替わり立ち代わり砂浜へ人が来る ギターを写真に収める人も居れば 近くへしゃがみ込み眺める人も居た

ひろぱ

色んな人が来てる

りょうちゃん

愛されてたんだよ

りょうちゃん

曲が好きな人もいただろうし

りょうちゃん

ビジュが好きだった人もいる

りょうちゃん

早く、それに気がつけばよかったのにな

ひろぱ

知らなかったんだろうね

ひろぱ

もしくは

ひろぱ

気がつくのが遅かったのか

ひろぱ

ちゃんと、居場所はあったのに。

ひろぱ

何でこんなに離れちゃったんだろうね

りょうちゃん

…独りよがりだったから

りょうちゃん

仕方ないとしか言いようがないよね

ポツポツと言葉を紡いでいた その間に砂浜の人は減り いつしか月明かりが静かに照らすのみになっていた

ひろぱ

…行ってみようか

りょうちゃん

うん、

砂浜を2人で歩く 砂に足を取られ前へ傾いた時 後ろから強い力で引き戻される

りょうちゃん

大丈夫?

ひろぱ

う、うん。ごめん

ひろぱ

ぼんやりしてたのかも

りょうちゃん

気を付けて?

りょうちゃん

危ないから

ひろぱ

うん、ありがと

少し歩いた先に、それはあった

ひろぱ

…やっぱり、元貴のギターだ

見慣れたギター。 そっと触れてみても、温もりはなくて ずっとそこに置かれていたことが分かる

りょうちゃん

ほんと、どこに行ったんだか…

ひろぱ

この先、かな

ひろぱ

…やっぱ、信じたくないな

ひろぱ

急に後ろから出てきてくれないかな

ひろぱ

「何そんな沈んだ顔してんだよ」って

りょうちゃん

心配返せって笑い飛ばせるのに

りょうちゃん

叶わぬ願いかな

ひろぱ

…そうだろうね

砂浜に置き去りにされたギターを抜き取り 軽く砂を払い肩にかける

ひろぱ

ねぇ、りょうちゃん

ひろぱ

最後にさ、歌おうよ

ひろぱ

曲はなんでもいいよ

りょうちゃん

元貴への餞に?

ひろぱ

うん

ひろぱ

このギター弾きたい

りょうちゃん

僕キーボード無いよ?

ひろぱ

フルート、持ってきてたでしょ

ひろぱ

車に積んでたの知ってるし

りょうちゃん

え、バレてた?

ひろぱ

バレてるよ

ひろぱ

考えてることは一緒だなって思った

りょうちゃん

んふふ、

りょうちゃん

じゃあ歌いたい曲も一緒?

ひろぱ

きっとね、?

2人で声を揃えて曲名を言う やっぱり一緒。 顔を見合わせて微笑んで 波打ち際まで歩く

ひろぱ

じゃあ、歌おう?

りょうちゃん

いいよ、

りょうちゃん

きっとこれが最後

ひろぱ

心残りは全部ここに置いていこう

ひろぱ

“この曲”に全部込める

ひろぱ

…行こう。

2人の音は、静かな海辺に響いた 掻き鳴らす訳じゃないギター 甲高く鳴る訳じゃないフルート ただただ美しく響くだけ

静かな旋律、滑らかに伸びる音 優しく響く2つの音に嗚咽が混ざる 堪えきれなくて溢れたのは涙 悔しさと虚しさに襲われる

曲が終わった時、片方は膝から崩れ落ち もう片方はその肩にそっと手を添えた

ひろぱ

…全部、終わったの?

ひろぱ

これで、おわり…?

りょうちゃん

…うん。終わりだよ

りょうちゃん

これで、終わりだ

静かに月明かりだけが照らす中 嗚咽だけが響く

ひろぱ

ちゃんと、3人で歌いたかった…!

ひろぱ

誰かに聞いてもらうんじゃなくて、ただ俺たちのためだけに

ひろぱ

デモ音源に乗せて歌うんじゃなくて、2人の生音に

ひろぱ

気持ち込めて、歌って欲しかったのに…!

ひろぱ

なんで、先に行っちゃったの…?

歯を食いしばり、小さな呟きは落ちる さざ波にかき消されそうなほどの声

その時、風に乗って声が聞こえた ここに居ない、最後のピース 2人して顔を上げ、海を見つめる そこには、先程と変わりない静かな海が 月明かりに照らされ輝いていた

ひろぱ

…今、聞いた?

りょうちゃん

…うん、聞いた。

ひろぱ

元貴の、声がした。

ひろぱ

居ないのに、

りょうちゃん

でも、元貴の声だった

りょうちゃん

最後の最後に…

りょうちゃん

ほんとに酷だね

ひろぱ

元貴だもん。

ひろぱ

仕方ないよ

ひろぱ

…帰ろうか、

ひろぱ

もうここに居ても、何もできないから

りょうちゃん

そうだね、帰ろう

りょうちゃん

僕たちの家に

その後、月明かりの照らした海は 静まり返り 2つの影は消えた そこに残るは沈黙 影を見送るように、一度だけ大きな波が 2人の足跡をさらい消した

海岸へ行った日から その後のことは詳しく覚えていない。 慌ただしい日常が過ぎていたと思うが ただただ虚空の時間が過ぎた

りょうちゃん

…、と、ひろと!

ひろぱ

…ん?

ひろぱ

呼んだ?

りょうちゃん

ずっと呼んでるよぉ

りょうちゃん

大丈夫?

ひろぱ

ごめん、ぼんやりしてた

ひろぱ

もう一回言って欲しい

りょうちゃん

ちょっと手伝ってもらおうと思って

りょうちゃん

でも大丈夫

りょうちゃん

疲れてそうだし、
僕やっとくよ

ひろぱ

いやいや、

ひろぱ

ここ最近全部任せてるし、少しでも手伝いたい

ひろぱ

何すればいい?

りょうちゃん

んーん、休んでて?

りょうちゃん

あとちょっとで終わりそうだから!

ひろぱ

…分かった。

あの後のことは、正直どうなったのか全く分からない。 遺体が発見されたのか、報道されたのか。 なんの情報も入って来ない。

正確に言うなれば、 情報を入手する手段がなくなった というべきか。 海に行った日の帰り 「もう何も考えたくないから 少し時間が欲しい」 と言ったところまでは覚えている

その後、スマホからの情報も 遮断したほうがいいと預かられた 部屋の備え付けテレビも撤去された 大丈夫だと言ったところで、 「まだ駄目」だと 一向に返してくれる気配はない

だから、知る由もない 今テレビもネットも 大騒動が起きていることなど

ひろぱ

りょうちゃん、まだかかる?

りょうちゃん

あとちょっとだけど…
キリいいし、やめようかな

りょうちゃん

どうした?

りょうちゃんは、普段通り優しい いや、前よりずっと優しい…?

ひろぱ

ちょっと淋しくなっただけ

ひろぱ

…ねぇ、“涼架”はさ、

ひろぱ

俺の前から、急に消えたりしない?

ここ最近の、不安。 皆に置いていかれるんじゃないか。 一人ぼっちになるんじゃないか。 一人の背中を追いかけて、その後ろを必死に追いかけていたあの頃みたいに

一人になることが、怖かった

りょうちゃん

…心配になっちゃったんだね

りょうちゃん

大丈夫。滉斗と一緒に居る

りょうちゃん

勝手に何処かに消えたりしないよ?

安心をくれる人。 絶対、不安を消してくれる。 ふわふわとした微笑みと、心を鎮める言葉 いつもいつも、安心をくれる人。

ひろぱ

…そっか。

ひろぱ

ありがとう

力無く笑うのが限界だった もう、頼れるのは涼架だけ。 頼らないと… 生きていくことすら出来ない。

りょうちゃん

疲れた顔してるよ、今日はもう休んだら?

ひろぱ

…そうしようかな、

ひろぱ

でも、時間が早いからお昼寝ってことにする

ひろぱ

一緒に昼寝にしよう?

いつしか、こんなやりとりもした気がする あの時は確か、一緒が良いって言えなくて りょうちゃんは笑ってた。

りょうちゃん

うんうん、それでいいよ

りょうちゃん

一緒に昼寝しようね

ひろぱ

…うん、

全く同じ言葉 嘘偽りない、澄んだ瞳 穏やかな表情なのに、恐怖を感じる

りょうちゃん

ほら、早く行こう?

ひろぱ

ん、行く。

立ち上がり、部屋を出て寝室に向かう リビングで薄くついていたテレビには 規制線の張られた砂浜が映っていた

聞き取れたアナウンサーの声は 「遺体」「死後」「葬儀」 役立つものは何もなかった

りょうちゃん

滉斗?

ひろぱ

……

ひろぱ

なんにもない、よ?

引き攣った笑顔を貼る もう何もかもが終わりを迎えているらしい 逃げられない。そう思った

…そもそも、何故逃げようと思ったんだ? ここは味方しか居なくて、安全 それなのに…?

りょうちゃん

…また、何か考えてるでしょ

りょうちゃん

眉間に皺寄ってる

ひろぱ

え、?

りょうちゃん

悩んだってわからない事は、一旦寝て忘れようよ

りょうちゃん

ほらほら、寝るんでしょ?

悩んでいるうちに寝室に着いていたようだ 2人で布団に潜り込み、向い合せになる

りょうちゃん

眠るまで、子守唄歌ってあげる

りょうちゃん

ゆっくりお休み、今だけは

優しい旋律だった 穏やかな曲調 歌詞は無かった。 それは、満ち引きを繰り返す波のようで

サラサラと髪を撫でる仕草 そこから伝わる体温に安心して目を閉じる 数分も経たない内に深い眠りに落ちる

りょうちゃん

…ごめんね、

りょうちゃん

もう、こうするしか

りょうちゃん

君を守る方法が無いんだ

りょうちゃん

極力遠ざけて、知らないように。

りょうちゃん

まるで記憶から消すようで悪いから、時々歌うけど

りょうちゃん

歌えるのも、旋律だけ

りょうちゃん

元貴の遺した歌詞なんて歌ったら

りょうちゃん

また取り乱しちゃう

りょうちゃん

…ごめんね

りょうちゃん

本当は、2人で元貴の事、話したいんだよ

りょうちゃん

でも。

りょうちゃん

失うのが、何より怖いから

りょうちゃん

今は、今だけは。

りょうちゃん

僕の我儘に付き合ってて

りょうちゃん

何も、知らないままでいて欲しい

眠る横顔を前に小さな懺悔が零れる 寝息と、嗚咽が響く部屋

りょうちゃん

もし、こうなることが全てわかってて

りょうちゃん

僕たちの歌に元貴が歌詞をつけたなら

りょうちゃん

とんでもない、悪魔だ

「くうはく。」 作詞:大森元貴 作曲:藤澤涼架、若井滉斗

ということで

終了いたしました…!

最初書き始めた時はこんなに長編になると思っていなかったのですが

増えちゃいましたね

本当に長らくお待たせ致しました

皆さんの応援を励みに、この作品を仕上げられたこと

とても感謝しています

ありがとうございました!

リクエスト等頂ければ

この続きはもう難しそうではあるものの

何らかの形で載せれたらいいなとは思います

ただ、すごく時間がかかります!

リアルが意味分からないくらい多忙になる予定です

更新頻度、絶対遅いです

気長に待てる方は、コメント下さい

絞り出します

新しい作品でも、
続きでも。

待ってます!

今作で皆様に巡り会えたこと感謝です!

本当にありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

116

コメント

8

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ハッピーエンドって書けますか?海に大森元貴が歩いてる時に涼ちゃんとひろぱが来て助けてって感じの、できればでいいのでやって欲しいです、!

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