魔王の優しさに触れた時。

一刻も早く、jpに会いに行かないと

てか、まず俺は何に転生したんだ、!?

勇者、...俺がっ!?

少し過ごしてみてわかったこと、

この世界には、まだ魔王がいるという事、

そして、勇者を崇め奉り、帰ってこなかったら暴言を吐くの繰り返し、

なんだろう、ほんとに...

まだ魔王がこの世界にいる

でも、俺は一度死んだ、

魔王は居なくなったはずだ

それでもまだ魔王がいるということは、...

誰かが魔王の『ふり』をしている

『ふり』をできるのは、俺の仕草や口癖、戦い方を知っているものだけ

となると魔王のふりをしてるのは....

きっと君だろう

俺の最期の言葉を信じてくれた

きっと今も、俺の帰りをあの城で待っているんだ

-1年後-

1年も待たせてしまった、もっと早く行くつもりだったのに、

ようやく君に会えるから...

見慣れた景色、あの頃のままだ...

あぁ、やっぱりそうだ

俺がずっと聴きたかった声、大好きで堪らない君の声....

魔王がいなくなったら、あの町は壊滅するのかな...、?

でも、あの町が壊滅したら

yaくんが守ってきたものを、見捨てるってことだよね...、

どんなにこの町が憎くても

俺はyaくんが守ってきたものを守りたい、

守る為には...、

そうすれば、あの町を守れる

君が、迎えにきてくれる

君がいつも勇者に投げかけていた言葉

珍しく人数が少ないな、

俺がずっと聴きたかった声がした

好きで好きで堪らない、君の声が...

ふと前を見た時、

魔王のツノや、羽はないけれど、

そこにいるのは、間違いなく君...__

ya君だった

ぎゅ、

君がいなくなってから、ずっと心に穴が空いたようだった

君に抱きしめられた時、その穴が塞がった気がした

ちゅ

キス、久しぶり....嬉しいなぁ、...

そうして俺たちは城を離れ、人間界に降りた

一度俺の人生は幕を閉じた

それでも、君は待っててくれた

そんな君の優しさがあったから、俺は今、ここで幸せに過ごしてる

これからは、俺が恩返しをする番だ

この幸せが、何処までも続きますように____