桃赤 桃体調不良
『完全下校10分前です。残っている生徒は____』
放送の声を聞いて急いで足を動かし廊下を走る
が、曲がり角を曲がったところで足を止めた
赤
赤
赤
赤
赤
そこにはぶっ倒れているさとみくんがいた
桃
赤
赤
桃
俺の問いにダルそうな返事が返ってきて少しため息をつきながらさとみくんを支えるように肩を回した
彼の体はいつもより少し熱く感じた
辺りを見渡して生徒会室に誰も居ないのを見て足を進める
近くのソファーにさとみくんを座らせ、棚からカップを取り出し、ココアを作って机に置くと光の速さで彼の手元に移った
赤
桃
さとみくんは1度首を横に振るとゴクゴクと飲んでいく
きっと寒かったのだろう
赤
向かいのソファーに腰をおろし膝の上で頬杖をつく
桃
彼はカップを置くと淡々と言葉を続けた
彼が言うに最近大会の近い部活の助っ人をこまめに頼まれ、面倒いから一気に終わらそうと常に走りっぱなしで、眠いはずなのに眠れない日が続き今に至るらしい
まぁ俺的には
赤
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
軽い言い合いをすると彼は急に目を回しソファーにもたれかかった
赤
さとみくんの体に触れるとさっきよりも熱く、ソファーに寝転がした
桃
赤
桃
赤
桃
ジト目で暫く見つめられた後さとみくんは涙目になった
赤
桃
赤
桃
赤
桃
待って本当に心配してきた…
スッとしゃがみ少しクシャついた髪の毛を整える
軽く指先で額に触れるだけでも熱いのが伝わってくる
赤
桃
赤
立ち上がりカップを片付ける
桃
桃
戻ってくるのをジッと見つめていた彼がゆっくりと口を動かした
赤
すると腰に腕が回ってきてグッと押し寄せた
桃
赤
赤
黄
青
青
慌ててさとみくんから離れたから少し変な体勢になったのをころちゃんが不思議そうに口を開く
赤
急いで自分の鞄を持ち2人の背中を押す
桃
後ろから「副会長ー!!!!」と言う叫び声に無視をして扉を閉める
黄
赤
赤
赤
そう言うと頭の上に何かが乗りわしゃわしゃと髪を乱した
青
黄
青
…………
赤
思わず頰が緩み手で口を覆ってもう片方で手を振る
2人が見えなくなり、そっと手を下ろした
赤
ボソッと呟いて俺は反対方向に足を運んだ
赤
静かにドアを開けて、ソファーに寝転ぶ彼に視線を向ける
近づいて毛布をかけると気がついたのか彼と目があった
赤
桃
赤
赤
そう言うとさとみくんはゆっくりと口角を上げた
赤
ボブっと毛布を叩けばさとみくんは小さく笑みをこぼした
赤
鞄から小さな瓶を取り出すとそれをジッと見つめている
赤
そう問うとさとみくんは少し考える素振りを見せた後
桃
桃
と言って少しでも動いたら唇が触れてしまいそうな距離まで顔を近づけた
赤
赤
桃
さとみくんはそのまま腕を枕にして目を瞑った
なんでこういつも余裕そうなんだよ…っ
クソムカつく……
手に持ってる瓶に視線を向ける
赤
蓋を開けて2錠の錠剤を手に取り口の中に入れ殻に近づいた
カラ…
赤
そっと離れて近くにあった紙に「先に帰る」と書いて生徒会室を後にした
ガリッ
~ end ~
コメント
8件
もう、ことにかく最高でした(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチぶくしつです✨
もう、心にぶっ刺さりまくり()