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お婆さん
一つ、お願いしてもいいかしら
武道
うん、良いよ
お婆さん
知らないかもしれないけど
お婆さん
「春よ、来い」って歌なんだけど、知ってるかしら
武道
...うん、知ってるよ
武道
この歌好きなの？
お婆さん
えぇ、思い出の歌なの
武道
そっか
お婆さん
私は、この歌を愛しているの
武道
そうなんだ
武道
...俺にもあるよ、思い出の歌
お婆さん
そぅ
お婆さん
あなたは、その歌を愛せているのかしら？
武道
愛してるっていうわけじゃないけど...
武道
大好きだけど、大嫌い...かな
お婆さん
そう、とても素敵ね
武道
大嫌いって言ったのに？
お婆さん
その"大嫌い"には、何か意味があるのでしょう？
お婆さん
意味もなしに、「嫌い」だなんて、普通は言わないわ
お婆さん
それに、私にもあるわよ
お婆さん
大好きだけど、大嫌いな歌がね(ﾆｺ
武道
そっか(ﾆｺ
春よ、来い／松任谷由実
武道
淡き光立つ 俄雨
武道
いとし面影の沈丁花
武道
溢るる涙の蕾から
武道
ひとつ ひとつ香り始める
武道
それは それは 空を越えて
武道
やがて やがて 迎えに来る
武道
春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに
武道
愛をくれし君の なつかしき声がする
武道
君に預けし 我が心は
武道
今でも返事を待っています
武道
どれほど月日が流れても
武道
ずっと ずっと待っています
武道
それは それは 明日を越えて
武道
いつか いつか きっと届く
武道
春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
武道
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く
武道
夢よ 浅き夢よ 私はここにいます
武道
君を想いながら ひとり歩いています
武道
流るる雨のごとく 流るる花のごとく
武道
春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに
武道
愛をくれし君の なつかしき声がする
武道
春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
武道
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く
武道
春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに
武道
愛をくれし君の なつかしき声がする
武道
春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
武道
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く
武道
ありがとう、お婆ちゃん
武道
俺元気でたよ
お婆さん
そぅ
お婆さん
良かったわ
お婆さん
私こそありがとうね
武道
うん
お婆さん
それじゃあ、私は部屋に戻るわね
武道
うん
武道
気を付けてね
お婆さん
えぇ、ありがとう
武道
そっか...
武道
そうだよね
武道
生きていれば、皆喜んでくれるんだ
武道
...俺も部屋戻ろ
武道
ﾄｺﾄｺ
武道
(そういえば、なんで皆病院にいるんだ？)
武道
ﾋﾟﾀｯ
武道
.......あれ？
武道
皆って
誰だっけ
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