唯好
(どうしてこうなった…
なんで、
どうして…
もう一度だけ…
キミを…)
なんで、
どうして…
もう一度だけ…
キミを…)
目の前にいるのは 彼女だ。 だけど、 何か… 違う。 どうして… どうしてキミは 起きないんだ。
: : : : : : : : 1年前。
由理
わぁ!唯好っ。どうしたの?
いつもなら、連絡しても
直ぐに返ってこないのに。
いつもなら、連絡しても
直ぐに返ってこないのに。
唯好
由理に会いたくてさ?
仕事抜けてきた。
仕事抜けてきた。
由理
え?ふふっ。やった。私の為?
唯好
そうだって言っとるやん。
何度も言わすなよ。
何度も言わすなよ。
由理
っ…嬉しいな。
ありがとうね。唯好っ
ありがとうね。唯好っ
唯好
おう。
どこ行く?
どこ行く?
由理
水族館行きたいっ!
唯好
こんな夜にか?
由理
夜だからいいんじゃん♡
唯好
ふっ。
わかったよ。
お姫様。仰せのままに
わかったよ。
お姫様。仰せのままに
由理
やったぁ!
行こっ!!
(ギュッと相手の手を握り)
行こっ!!
(ギュッと相手の手を握り)
唯好
わーったから、あんま走るなよ。
子どもみたいな 彼女が 可愛くて 仕方がなかった。 彼女といると 楽しかった。 嫌なことも忘れられる しんどかったことも 辛いことも 嵐のように 忘れられる。 そんな彼女が オレは 大好きだ。