t t .
あ、あの人

j p .
どうした?

たっつんが指を指した方向にいるのは青髪の成人男性だった。
花屋の前に立ち、エプロンをつけてちょうど接客中らしかった。
爽やかな笑顔で客が買ったと見られるブーケを渡している。
t t .
あぁ、高校の先輩、なおきりさんって名前やよ

t t .
じゃぱぱが高一の時には卒業してもうてるんやけどね

j p .
へえ、友達?

t t .
仲は良かったな...なおきりさん話しかけやすいし、友達は沢山いたんやけど

t t .
あんま変わってないな...花が好きなのもイケメンなのも

イケメンでああいう爽やかな感じの人が花好きって...
ギャップ萌えとかで凄いモテそう。
それで今は花屋か...たっつんの先輩って言うくらいだし、二十代後半だよね...店長なのかな。
t t .
俺の事覚えてはるかな...ちょっと聞いてみよか

j p .
いやいやいやいや、覚えて無かったら気まずいでしょ?

t t .
なおきりさんのことやから大丈夫やろ!ちょっと俺行ってくる

j p .
え、ちょ、ちょっと!

あぁもう...
たっつんもたっつんでぐいぐい行くタイプだからな。
直美さんの依頼で色々と聞き込みに行こうとしてたのに。
t t .
あの〜

n o .
どうしましたか?

t t .
俺、高校時代の勧城たつやっていうんですけど、覚えてます?

n o .
...えっと、すみません......分からないですね...人違い、じゃないですか?

t t .
え、あの、赤沼なおきりさんじゃない、ですか?

n o .
...そうですよ?たっつんさんですよね!もちろん覚えてます!

t t .
え?!忘れたフリしとったのか?

n o .
騙してすみません...久しぶりだったのでついはしゃいじゃって

t t .
いやマジビビったわ...

悪い人ではなさそうだけど...
経験上(偏見)こういう人程意外と腹黒いこととかあるからな...
j p .
こんにちは

n o .
...?たっつんさんの友達ですか?

t t .
おう、こいつは_______

j p .
茂理じゃぱぱってい言います

n o .
え、ああ、僕は赤沼なおきりです

怪しい。
推理小説とかなら偶々再開した探偵の友人が実は事件の犯人だったなんて典型的なシチュエーションだ。(偏見)
t t .
ちょっとじゃぱぱ、どうしたんやそんなに警戒して

j p .
だってなんか...怪しくない?

t t .
なんかって何や...

j p .
なんかはなんかだよ

t t .
...まあ、聞き込みくらいはしてもええけどさ...

j p .
だよねだよね

たっつんはそう言った俺に少しため息をついて、赤沼なおきりの方に向き直った。
t t .
なおきりさんさ、四年前に誘拐事件あったの覚えてない?

t t .
今じゃぱぱと探偵やってて、朝夷ゆあんくんって子が誘拐された事件調査してるんやけど...

t t .
まああんま有名な事件やないから...覚えてなかったらすまん

n o .
あ、聞いた事はありますよ、詳しくはないですけど...

n o .
そうだ、僕の知人に“朝夷”って苗字の人がいますよ

n o .
関係があるかは分かりませんが、良ければその方に連絡しましょうか?

t t .
お、ええの?そんならお願いしますわ

n o .
はい!じゃあちょっと電話してくるので待っててください

なんだ、普通に事件について教えてくれたじゃん。
普通にいい人、な気がするけど、たっつんの意見を聞かないとまだ分からない。
j p .
...良かったね、関係ありそうな人見つかって

t t .
...それだけやない

j p .
ほんと?やっぱり?たっつんはどう思ってるの?

t t .
なおきりさん動揺してたみたいや...あの名前出した途端、瞬きが多くなってたから

j p .
成程ね...

j p .
あ、直美さんもだよ、今更探偵の元に来た理由、あれだけなら少しおかしい

t t .
それは思たわ...とにかく、直美さんにもなおきりさんにも今度もっかい話聞こか

n o .
?たっつんさんとじゃぱぱさん、何話してたんですか?

j p .
うわぁっ?!

t t .
おお、なおきりさん、連絡取れた?

n o .
はい!朝夷うりさんという方です!たっつんさんたちとの連絡先の交換の許可をもらったので電話番号教えますね!

t t .
いやほんとに助かる〜、今度奢るわ!

n o .
いえいえそんな!大丈夫ですよ!

j p .
...
