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「お前はあの家を越えなければいけないんだよ」
いつか、父であろう人物にそう言われたのを覚えている 意味も何も理解せずに「はい」と答えてしまった自分は馬鹿だ できないことはできない ボクみたいなのができるわけがなかった それなのになぜ頷いたのかわからない ………ボクの父は弟に当主の座を取られてしまったらしい その腹いせかなんなのかわからないがしつこくあの家を越えろ越えろとうるさかった 父の弟が父よりもできるのならばその上の子供の方ができるに決まっている
そんなこと分かりきっているのにいざ現実を見せられるとひどく落ち込んだ
結果から言うと何も勝てることがなかった
父はボクを殴った
父はボクを叱った
「なぜ勝てない」
「これではお前を作った意味がない」
ずっとそんなことを言われた
悲しかった、悔しかった
そんな気持ちよりも「期待」と言う意味を持った『エス』と言う名を持つことが辛かった
エス
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エス
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エス
ボクがソイツと話していた時
父
エス
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父
エス
父
父
エス
父
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父
父が何か言い終わる前に
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その子が父の顔に触れた その瞬間
父
父が叫び、悶えていた
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その子は笑っていた、とても楽しそうに
不思議とボクも楽しくなった
エス
一頻り2人で笑い合った後
その子は一つ提案をした
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エス
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エス
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エス
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エス
エス
エス
その子の見た目は全身が黒く靄がかかっていて輪郭がはっきりしていなかった
エス
試行錯誤していた時ふと泡を吹いて倒れている父の姿が目に入った
エス
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エス
エス
エス
エス
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エス
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エス
彼に名前をつけると黒い靄が晴れて姿が見えるようになった
デア
エス
デア
エス
デア
エス
エス
デア
デア