夢を見る
俺に笑いかける少年
彼に手をのばすと消えてしまう
視界が暗転して真っ暗になる
辺りを見回すと一筋の光
その方へ走る
でも
走っても走っても
光には辿り着けない
光の中に彼が見える
何か言っている
彼が叫んでいる時
俺の体は動かない
気がつくと俺は倒れている
少年が歩いてくる
無表情で
それでも怒りのこもった目で俺を睨み
彼が俺の首に手をのばす
教師
教師
教師
教師
教師
その一言で教室中が騒がしくなる
教師
教師
今度は教室が静まり返る
この方が入りにくいんじゃないだろうか
教師
正直あまり興味はない
というか寝不足でそれどころじゃない
ガララ…ッ
教室のドアが開く
入ってきた転校生は
俺の夢の中に出てくる少年と
瓜二つだった
先程まで眠たそうに突っ伏していた友達が急に体を起こす
教師
なにか様子がおかしい
転校生を凝視して動かない
教師
教師
教師
教師
教師
教師
初兎も何だか動揺しているように見える
改めて転校生を見てみる
教師
水色の髪と瞳
入ってきた時から優しそうにずっと笑っている
あと返事が元気
なんだかみんな様子がおかしい
あの転校生を見てからだ
でも
俺も彼に違和感を感じた
なぜだろうか
あの子は
夢に出てくる子だ
そして
どの夢でも僕が
殺してしまう子だ
嬉しそうに笑っている
僕も彼の呼び名を考えた方がいいだろうか
悠くんがこちらに向かって歩いてくる
まろちゃんが何とも言えない表情でこちらを見つめている
少し離れた席のまろちゃんに向かって声をかける
駄々をこねているようだが言語になっていない
悠くんが教室の端の席に向かって声をかける
大声で返事が返ってくる
2人がまろちゃんの腕を掴んで引っ張ってくる
急にまろちゃんが立ち上がる
それから急にいむくんの顔に近づいて凝視しだした
ないちゃんがまろちゃんを小突く
騒がしく先を行く彼らの背中を眺める
寝不足にあんなにはしゃぐ元気はない
なんなら今日一日分の疲れのせいか若干ふらつく
足を止める
彼を見つめる
懐かしい
落ち着く感じがする
長男やったのに…、
大好きだよ
コメント
1件
いい話だこと(((誰やねん 兄弟て…めちゃ尊いですやん((? 続き待ってます!(