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主
2025年11月26日 都内 病院 、集中治療室
消灯後の病室に小さな電子音が規則的に響いていた
心電図モニターが 命のリズムを教えてくれる
だがその主 大森元貴は目を閉じたままべットの上で静かに眠っていた
全身打撲
低体温症
命は助かったが 昏睡状態
医師は静かに言った
今は彼の力に尋ねるしかありません
それから3日が経った
病室の窓際には、仮眠を取る若井
りょうちゃんはノートパソコンでも次の体調 記録をつけ
医師からの報告 メモに目を通しながら無言で隣に座っていた
2人は交代で寝ることすらせず、元貴のそばを離れなかった
3日目、1時過ぎ
静寂が続いていた
若井が目を覚まし、
ちょっと立ち上がる
ベッドのそばに歩みよりじっと、元貴の顔を見つめた
hrt
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静かだった
若井は拳を握り、唇をかんだ
hrt
hrt
hrt
hrt
その時だった
ピ、ピ、ピ
モニター音がほんの少しだけ 変化した
りょうちゃんがすぐさま 立ち上がり、元貴の顔を覗き込む
ryuk
mtk
しばらくして
mtk
2人は一瞬固まった
りょうちゃんは深く息を吸い 噛みしめるように言った
ryuk
mtk
その一言で病室の空気が音を立てて変わった
東京ドーム
会場には早朝からファンが集まり ニュースでも話題に
行方不明からの奇跡の復帰
1年ぶりのステージ
ポスターには大きく こう書かれていた
Mrs.GREENAPPLEーRe:start
ステージ裏
喉の調子は万全とは言えない
けれど声は生きている
mtk
若井はギターを肩にかけ ステージされて手を握りしめていた
大丈夫、やれる、今日は俺らが証明する日だ
りょうちゃんは ヘッドホンを外し 目を閉じる
ryuk
ryuk
ryuk
スタッフが走ってくる
スタッフ 開演3分前です
3人は頷き ステージへと歩き出す
そこには、1年間ずっと待ち続けた 何万人ものファンのひかり
眩しすぎるほどの音と声の海が広がっていた
やがて 証明が落ち カウントダウンが始まる
10…9…8…7…
3人の手が自然と重なった
mtk
hrt
ryuk
3…2…1…
照明が上がる
ステージに立つのは あの3人
命をかけて帰ってきた Mrs.GREENAPPLE だった
mtk
mtk
ピアノの音、ギターの音、そして歌
その全てに彼らが過ごした室町の記憶が宿っていた
観客の瞳には涙、手には光
誰一人として彼らの、帰省を疑うものはいなかった
彼らは戻ってきた
音楽と共に
命と共に
その歌が終わる時まで
3人の音は、何百年も超えて、生き続けていく
完
主
主
主
主
主