少女と第一部隊

日比野カフカが怪獣8号だとわかったあと

本部と第3部隊はざわつき始めた

防衛隊の中に怪獣が紛れてたって

でも、第3部隊がざわついているのには

また別のものだった

何人かの新人が他の部隊へ送られること

日比野カフカの処罰はどうなるのか

ということだった

同期達は浮かれている

私は長谷川さんから聞いていた

日比野カフカの心臓は核だった

ということを

処罰はとても重いものだろう

1歩間違えれば兵器化だ

ﾋﾟｺﾝ

そこにあったのは

亜白ミナからのメッセージだった

日比野カフカ処罰保留

その一文にみな反応したのだ

私の帰還命令でて、数週間した頃

第一部隊の討伐で、怪獣9号が現れた

9号の狙いは功さんだった

功さんは9号に取り込まれたって聞いた

ショックだった

私は、またあの人に会いたかった

撫でてほしかった

褒めてほしかった

私は功さんを父のように思っていた

なのに、どうして、

今更死ぬんですか、

負けたんですか

私は功さんへの思いが溢れた

そして

功さんとの別れの日が来た

ﾊﾞﾝ

ﾊﾞﾝ

ﾊﾞﾝ

ﾊﾞﾝ

各部隊で功さんとの別れの式が行われた

私は走った

自分の寮まで

自分の寮なら誰も入ってこない

1人になれる

そう思った