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今日は土曜日だ

私は1人ベットでゴロゴロとネットの世界に浸ってた

中学生の頃からネットで誰かとチャットするのが好きだった

私が俺でいれるから

ネットなら誰かの役に立てるから

少しでも気が楽になれるから

私はこのネットの世界が好きだった

ピロン

宇斗(うと)

ん誰だろ

咲斗(さきと)

ねー明日ひま?

宇斗(うと)

まぁひまだけどー?

咲斗(さきと)

お!

咲斗(さきと)

なら出かけね?笑

宇斗(うと)

まぁいいよ?‪笑

咲斗(さきと)

やった!

咲斗(さきと)

んじゃあそこの駅前のデパート集合な!

宇斗(うと)

はーい笑

宇斗(うと)

(日曜日、咲斗とお出かけかー)

宇斗(うと)

(ん?お出かけ?)

私は布団から勢いよく起き上がった

宇斗(うと)

(2人きりとか、これって…)

宇斗(うと)

(まるでデートしてるみたいじゃんか!!)

宇斗(うと)

どーしよぉー!

宇斗(うと)

いいよとか言っちゃったじゃんかー!

自然と耳の方が熱くなる感じがした

そしてまた力なく布団へ倒れるとため息をついて目を閉じた

そして次の日

宇斗(うと)

ごめん!まった?

咲斗(さきと)

んーん全然だよー

無駄に服に悩んだせいで私は少し遅れてしまった

結局シンプルに大きめのTシャツとスキニーを合わせた

咲斗(さきと)

んじゃ行こっか!

宇斗(うと)

う、うん!

宇斗(うと)

(なんで緊張してるんだろ、‪私)

昨日と同じ火照りを感じた

私は咲斗の後ろを小走りでついて行った

咲斗(さきと)

ありがとねー!色々付き合ってもらって

宇斗(うと)

ううん!

宇斗(うと)

私も色々なところまわれて楽しかったよ!

気がつけば辺りは暗くなっていた

宇斗(うと)

そういえば歩いてるけどどこ行くの?

咲斗(さきと)

んーとっておきの場所かなー

宇斗(うと)

(どこに行くんだろう…)

咲斗(さきと)

もう着くよ

木が生い茂る所の曲がり角をまがった

宇斗(うと)

うわぁ…

目の前には大きな湖が広がっていた

宇斗(うと)

綺麗…

そう思った時には口にしていた

月の光が水面に反射してとても綺麗だった

咲斗(さきと)

ここすごい綺麗でしょ

咲斗(さきと)

ここ、普段あまり見えない少し隠れた場所にあるからねー

宇斗(うと)

こんなところあったんだ…

咲斗に促されるまま私は近くにあったベンチに座った

どれくらい時間がたっただろう

ぼんやり眺めていたら時間を忘れていた

咲斗(さきと)

なぁ宇斗

宇斗(うと)

どうしたの?

咲斗(さきと)

今から言うことは独り言だと思ってな

宇斗(うと)

…うん

咲斗(さきと)

俺、中学生のとき虐められててさ

宇斗(うと)

(え……)

咲斗(さきと)

それで女子が怖かったんだ

咲斗(さきと)

辛かった

咲斗(さきと)

イライラすると俺、すぐ行動でちゃうし

咲斗(さきと)

自分でも直さなきゃって思うんだけどね

咲斗(さきと)

それで周りからも怖がられるし

咲斗(さきと)

ずっと1人だった

宇斗(うと)

私もだよ

宇斗(うと)

私も周りの女子が怖くて人の目ばかり気にしてた

咲斗(さきと)

なんか俺ら似た者通しだな‪

咲斗(さきと)

…正直今も怖い

咲斗(さきと)

ほんとに俺上手くやれてるかなって

咲斗(さきと)

大丈夫かなって

口を開く前に行動していた

私は咲斗を抱きしめた

宇斗(うと)

怖かったね、辛かったね

宇斗(うと)

大丈夫、大丈夫だから

宇斗(うと)

私は咲斗の味方だから

宇斗(うと)

私が、守ってあげるから

咲斗(さきと)

…宇斗は優しいね

宇斗(うと)

優しくなんかないよ

咲斗(さきと)

ねぇ宇斗

宇斗(うと)

なに?

咲斗(さきと)

好きだよ

咲斗(さきと)

学校で見た時から一目惚れした

咲斗は私の肩を掴み見つめてきた

そして優しくいつの間にか溢れていた涙を拭ってくれた

咲斗(さきと)

宇斗、付き合ってほしい

宇斗(うと)

…!

宇斗(うと)

うん…!喜んで!

再び涙がこぼれた

けど悲しさ苦しさはなかった

不思議ととても温かい涙だった

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