テラーノベル
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配信企画会議。 「次なにやる?」 「罰ゲーム系?」 「ホラゲはこの前やったしなぁ」 机を囲みながら話していると、一人がスマホを見ながら吹き出した。 「“愛してるゲーム”とかどう?」 「は?」 空気が一瞬止まる。 愛してるゲーム。 照れたら負け、笑ったら負け。 ひたすら相手に「愛してる」を言い続ける、あの地獄みたいなゲームだ。 「いや無理だろ」 「誰がやるんだよ」 「え、でも配信的には面白くない?」 その言葉に、全員の視線が自然とすちへ向く。 「……なんでみるの」 「反応良さそう」 「顔真っ赤になる未来見える」 すちはじとっと睨んだ。 「ならみんな道連れだから」 ――そして配信当日。 『愛してるゲーム開幕』の文字が出た瞬間、コメント欄は大盛り上がりだった。 「ちなみに負けた人は激苦茶ね」 「終わってる」 「絶対負けられん」 最初はみんな余裕そうだった。 いるま VSこさめ 「愛してる♡」 「軽っっっ」 「棒読みすぎるだろ!」 笑いながらふざけ合っていた。 ……問題は、すちの番だった。 「はい、じゃあ次すち」 「えぇ……」 押し出されるように前へ座らされる。 向かいにはLAN。 「逃げんなよー?」 「逃げてないし……」 すちは少し視線を逸らしてから、小さく息を吐いた。 そして。 「……愛してる」 「……………………」 言われた側が固まる。 「お、お前それ反則だろ……!」 「普通に言っただけだけど?」 「いや無理無理無理」 耳まで真っ赤になった相手を見て、周りは大爆笑。 「一撃じゃん」 「強すぎる」 「天然なの怖い」 ところが。 「次、俺ね」 ひまなつが、にやっと笑ってすちの前に座った。 「……?」 すると、ひまなつは至近距離まで顔を寄せる。 「俺は、すちのことかなり愛してるけど?」 「っ!?」 「頑張ってるとことか、優しいとことか、全部」 「ちょ、ゲームでしょこれ!?」 「そうだけど?」 すちの顔が一気に赤くなる。 「照れた?」 「照れてない!!」 「声裏返ってる」 周囲がゲラゲラ笑う中、さらに追撃が飛ぶ。 「俺も愛してる」 「いつもありがとな」 「かわいい」 「大事にしてる」 「待って待って待って!!!」 すちはクッションを抱えてうずくまった。 完全に囲まれている。 「……もうやだ……」 真っ赤なまま呟くすちに、メンバーたちは楽しそうに笑った。
コメント
1件
すちちゃん、完全に囲まれてて可愛かったです……! 「もうやだ」ってクッションにうずくまる姿が目に浮かびました。ひまなつさんの至近距離からの追撃、反則すぎますよあれは(笑)。でも周りがみんなで楽しそうに笑ってる空気が伝わってきて、読んでてこっちまでほっこりしました。次も絶対読みたいです!
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