『雨上がりの一番星』

そう言って、アタシは窓に目を向けた。

窓に反射してアタシの姿が映る。

アタシのその声は、雨音にかき消されていった。

どうやらアタシは病院にいた時の夢を見ていたらしい。

すると、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。

ドアの向こうから聞こえてきたのは、お兄ちゃんの声だった

アタシはすぐそばにあった時計の時刻を見た。

宮益坂女子学園　1年C組

アタシの脳裏に、今朝見た夢の記憶が蘇る。

そう言っていっちゃんとニコッと笑いあった。

廊下

ハグしようとしたら、しほちゃんにほっぺたを掴まれてしまった。

宮益坂女子学園　中庭

ほなちゃんとしほちゃんも頷いた。

いっちゃんが音楽の再生ボタンを押す。

するとアタシ達の体は、カラフルな三角の模様に包まれて…

教室のセカイ

目を開くとアタシ達は、不思議な雰囲気の教室に立っていた。

そこに立っていたのは、あの初音ミクちゃんと巡音ルカさんだった。

アタシはあえてあの夢のことはふせておくことにした。