占拠小説

端っこでうずくまる鈴木に大村が声をかける。

こんな会話をしている中黎羅（鳳凰）が入ってくる。

夜行たちがエレベーターに乗り上昇し始めたのを見て白濁は…

プルルルル。プルルルル。

はい。鈴木法律事務所秘書の竹山です。

今は北海道の方にいまして、申し訳ありません。

存じ上げませんが、一名を解雇したという話を聞いたことがあります。

僕はそこまでわからなくて…すみません。

確か横領だったと思います。

はい。デスクワークの方で、施設の設計確認担当を行なっていたと聞いています。

知ってますよ。というか、地下10階って公開されてるって聞きましたよ。

ありませんが、パソコンの設計図でなら。

確かB棟6番エレベーターの非常通報装置と閉じるボタンを同時に押すとキーパッドが出てくるらしいです。

はい。

知りません。

確か設計確認部のパソコンですね。

配信が始まる。地下10階の通路で撮影され、誰も映ってない。

コツコツと鳳凰が歩き、画面に映る。

黎羅がタブレット画面を操作。すると警報音が響く。

こちら現場指揮！A,B棟ともに正面出入口が解放！マル被は見当たりません！

了解。

聞こえるか。地下10階に向かう方法がわかった。

部隊を電気室とB棟6番エレベーターに向かわせてくれ。

了解。

了解。

古宮が発砲し、遮蔽物に隠れる。

閃光弾が投げられ、爆発。

古宮は目が見えない分、色々な方向に乱射し続ける。

銃の発砲音と同時に彼女の弾幕が崩れ落ちる。涙と一緒に。

マル被9名確保！一名腹部に弾丸が命中し、死亡しました。

配信が終わる。

こちらNATシビア。人質保護！

5名です！

与謝野美羽さんと鈴木絃次郎さんと大村一美さんです。

保護しました。

本当か？妻は？