過去の記憶

君が泣くから僕は君のそばを離れられなくて

君が笑顔を見せるからつい笑ってしまう

君が怒るから僕も怒る

君が謝るから僕も謝る

君が好きって言うからボクは

その場から逃げてしまった。

幼稚園の頃の懐かしい記憶。

君はよく転んでたよね。

全く……おっちょこちょいなんだから……。

君は僕に顔を向けニコリと笑う。

君は僕に沢山のものをくれたよね。

懐かしい小学生の頃の記憶。

君はわざと怒ったふりをした。

顔がニヤニヤしてたよ。

懐かしい中学生の頃の記憶。

僕は逃げた。

なんて答えればいいかわからなかった。

……だから、逃げた。

高校生の頃の記憶。

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逃げて逃げて逃げ続けたら

いつの間にか君は僕のそばからいなくなっていた。

世界から

いなくなっていた。

二度と君の声が笑顔が泣いてる顔が怒ってる顔が

見れなくなった初夏の話__。

淡い記憶の話。

ただ、それだけ____。

あの頃の気持ちなんて、とうの昔になくなっていると思ったのに

君が眠る所へ行くと涙が止まらないんだ。

もう、遅いかもしれない

きっと聞いてないかもしれない

だけど、それでもいいんだ。