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山田涼介と伊野尾慧の幻想郷

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山田涼介と伊野尾慧の幻想郷

21 - 二十一話「雨に涙を流して」

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12

2024年06月15日

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伊野尾慧

はぁ、はぁ…。ここか。あの人が言ってた病院…。

ガラッ

看護士

っ!伊野尾さんですよねっ!

伊野尾慧

え、あ、はい…。

看護士

こちらです!

伊野尾慧

(手を引っ張られて着いたのは緊急病棟の906号室)

ガラガラッ

けいの母

っ!連れて、来てくれたのね…。

伊野尾慧

お母さん…?

伊野尾慧

(目の前にいるお母さんはあり得ないほどに痩せほそっていて、顔色は悪くて、最後にあったときの面影は、少しもなかった。)

けいの母

けい、お金は全部振り込んでくれたの?

伊野尾慧

うん、時間かかったけどね。

けいの母

そう、私ね、病気やっちゃって、長くないんだって。

伊野尾慧

…そう…なんだ。

けいの母

ごめんね、今までの貴方の人生を奪ってしまって。もう、自由だからね。

けいの母

っ!ゲホッ,ガボッ…

看護士

大丈夫ですか!?

伊野尾慧

…。お母さんは、俺のこと、好き?

看護士

ちょ、今は無理にしゃべらせちゃダメですよ!

けいの母

いや、いいのよ。けい、愛してる。こんなお母さんで、ごめんね。

ピーッ

伊野尾慧

(室内に無情な機械音が響き渡った)

伊野尾慧

もう、用事はないですか。

看護士

え、あぁ、はい。

伊野尾慧

じゃあ、俺はこれで。

看護士

あの、亡くなられたすぐ後でこんなことを言うのは酷ですが、葬式などは、来るんですか?

伊野尾慧

行きますよ。お母さんが否定しても、俺は唯一の子供ですから

ガラッ

伊野尾慧

(今までの全てが無駄になった気がした。再開がこんな形になるなんて。お母さん、俺がほしかったのは…)

伊野尾慧

自由じゃなくて、愛だった

伊野尾慧

ふぐっ…うえっ…。ぁぁぁ…❗

伊野尾慧

(俺は、始めて雨が降っててくれて良かったと思った。)

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