違うところにいた2人と合流してしばらく回った。
そら
花火、もうすぐ始まるね
てつや
どこで見るー?
つりめ
どうしようかな
りくを
あ、電話。
つりめ
向こう行く?
てつや
行こ行こ。休憩
そう言って先の方を歩いていくみんな。
そら
待って!
声は届かない。
気付けば、あたりは真っ暗で道に吊るされている提灯がぼやっと光っている。
大人も子供も浴衣を着て通りを歩く。
ザワザワしていてなんにも聞こえないし、前の人が大きいから俺の身長だと前が見えない。
携帯……うわ、てつやに射的の時に預けたんだ。
とりあえず人の少ない所に出る。
そら
ここ、どこ?
本当にどこ。
人が多くて奥の方が見えない。
?
そら
そら
え
振り向くと、俺が選んだ浴衣を着たえいちゃんが居た。
えいじ
ちょっと来て
そら
えいちゃん!?来ないんじゃないの!?
俺の腕を引っ張ってどこかへ向かっていくえいちゃん。
止まった。
花火
(ヒューーーーードカン!!!)
目には物凄く大きい花火。
そら
綺麗……
何発も何発も綺麗な花火が見える。
そら
うわっ
急に目の前が真っ暗になった。
あたたかい鼓動が聞こえる。
抱きしめられてる?
えいじ
俺さ、そらの事が好き
そら
え??
何秒かこんがらがった。
そら
もう1回言って
えいじ
……俺は空が好き。
そら
ほんとに?
えいじ
ほんと。
そら
……俺も
えいじ
え……?
俺はえいじから離れて
そら
よろしくお願いします。
深くお辞儀した。
えいじ
そらーーー!
またハグした。
つりめ
おめでとぉぉお!!!
りくを
そら、良かったね
てつや
おめでと!!!
そら
え、見てたの?
つりめ
良かったぁ!
りくを
えいちゃんおめでと!!!スッキリした?
えいじ
うん。3人とも、ありがとう。
えいちゃんは俺を見て、ニコッと笑った。
花火
(ドカーーーーーン)
てつや
でけぇ!
つりめ
めっちゃ綺麗だねー
りくを
すげー
今、凄く幸せだ。