忘れもしないあの日…
目の前で恋人を
殺された
きっと俺は悲しかった
その時は怒り狂ったので
その時の記憶なんて一切ない
恋人の顔も
匂いも
名前さえ
思い出せない
無くしたら買い替えてたなぁ…
…
潔
おーい凛起きろ
放課後たぞ?
放課後たぞ?
凛
んぅ…
潔
え?可愛いんやけど
凛
ん…何見てんだ潔…
潔
お前が寝てたから起こしたんだよ
凛
…(やばい…牙見えたかな…
潔
凛?お前おかしいぞ?
凛
大丈夫
潔
一緒に昼飯食おうぜ
凛
……
断らなきゃ
ヴァンパイアが
人の世界の食べ物を食べると
力が弱くなる
勿論部活のサッカーなんてできないくらい
それだけは嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
イやだ
人の世界の食べ物を食べると 吐いてしまう
俺は演技が上手くない
だから––––
潔
凛?どうすんだよ
凛
(確かに俺達は付き合ってる
凛
(でも–––無理なんだ
凛
ごめん潔今日も食べれねぇ
潔
早退する?最近多いけど
凛
大丈夫
凛がいなくなる
潔
そうだ!家に急に行ってみよ!