ビュン!
光菜
!?
突然糸のようなものが飛んできた。
光菜
(マズい……)
キィーン……
光菜
!?
優斗
おおぅ…
零花
え?
光
ふぃー。危ねー。
なんと光が、刀で飛んできた糸のようなものを受け止めていた。
???
ほぉ、不意打ちにここまで対応されるとはな……
ボウ
光菜
え?なんで……
優斗
え?
零花
ヒッ!
なんと先程と同じ姿形をしたクモ型の悪霊が現れた。
光菜
さっき倒したはず……
悪霊
さっき?……ああ、俺の部下か。
光菜
!?あなたが親玉なの?
悪霊
親玉?……まぁ、そうとも言えるかな。
光
おいおい、俺のことはフル無視か?
悪霊
無視などはしておらんよ。俺は全方位見ることができるゆえ、お前のことも常に見ておる。
光
そうか。
光
じゃあ、何で斬られたことには気がついていないんだ?
悪霊
なんだと?
悪霊は自分の体を見た。
悪霊
!?
何と悪霊の体が胴体の真ん中から真っ二つに分かれていた。
悪霊
い…いつの間に…
光
お前がペラペラ話してるときにやったんだよ。案外、見えてなかったみたいだな。
悪霊
き…貴様ぁぁ!!
ブン!!
光
終わりだ。
ズパン!!
光は悪霊の首を斬った。
悪霊
くっ……
ボン!
光
……よし。
キン
光
じゃあ帰ろうぜ。
優斗
いやいや、突っ込みたいところ満載なんだけど。
零花
そうよ。まさか光も霊伐隊だったなんて知らなかったわよ。
光
?霊伐隊?俺、霊伐隊じゃないぞ?
優斗
は?
零花
え?
光
まぁ俺がやってんのは、簡単にいうと、悪霊を倒すボランティアみたいなものかな。
光菜
そんなボランティア聞いたことないわよ。
光
おっと。そうだった。ここに本物の霊伐隊が居たんだった。
光菜
ちょっと後で説明してくれる?あと……
光
?
光菜
……確認したいこともあるし……
何故か光菜は顔を少し赤くした。
光
お…おう…
優斗
まぁとりあえず、一件落着ってことで早く出ようぜ。
零花
それもそうね。光。後で私達にも説明よろしく。
光
!?
零花
何驚いた顔してんのよ。当たり前でしょ?私達何も知らなかったんだから。
光
わ…分かったよ…。
その後、四人は帰路についた。