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さくら

あ、そういえば優希

優希

ん?

さくら

家今誰もいないんじゃない?

さくら

大丈夫なの?

優希

っ、

優希

大丈夫なわけ……ないだろ……

優希

お前のせいで俺の親は……ッ

優希

(ダメだ、考えるだけで体が震えるっ、)

さくら

………………

優希

……ちょっと、1人にさせて

優希

自室戻るね……

さくら

わかった。

さくら

何かあったら呼んでね

優希

……、…………

スタスタ……

さくら

……トラウマか、やっぱり

さくら

でも、…………

優希

はぁ……

優希

疲れた……

優希

やばい、このままじゃ、

優希

寝……ちゃう……

優希

、……

久しぶりに夢を見た

“あの日”のことがまた脳に駆け巡る

もう思い出したくない、あの日

その日、俺はいつも通り学校へ向かった

優希(小学生)

いってきます!

うん、いってらっしゃい

気をつけて行くんだぞー

優希(小学生)

はいはいわかってるー!

放課後

優希(小学生)

先生さようなら〜!

さよならー!

先生(担任)

ああ、また明日な!

二人

はーい!

優希(小学生)

ふう

優希(小学生)

ただい……

ガチャガチャ

優希(小学生)

……あれ、?

優希(小学生)

(あかないな……)

優希(小学生)

(鍵は閉まってないし……)

優希(小学生)

物が倒れてきちゃって入れない……!?

優希(小学生)

そっ、そんな!

優希(小学生)

おかあさーん、開けてー!

ドガッ、

優希(小学生)

っ!?

優希(小学生)

お母さん!?

ギイ……

さくら(???)

…………

優希(小学生)

えっ、誰……?

さくら(???)

ここの子?

優希(小学生)

う、うん……

優希(小学生)

キミは?

さくら(???)

……君には関係ないよ

さくら(???)

お気の毒に。

さくら(???)

それじゃあね

スタスタ……

優希(小学生)

……どういうこと?

優希(小学生)

って、!!

優希(小学生)

(あの子の背中に……血!?)

優希(小学生)

(気づくかな……)

優希(小学生)

と、とにかく、家に入ろう!

優希(小学生)

ただいまー!

グチョっ

優希(小学生)

うわあっ!?

優希(小学生)

なんか踏んだ……?

優希(小学生)

……血

優希(小学生)

さっきの子にも付いてた……

優希(小学生)

というか暗くない……?
誰もいないの……?

優希(小学生)

お母さん、お父さん、どこー?

優希(小学生)

……え

優希(小学生)

何ここ、朝こんなに汚くなかったよね……

優希(小学生)

喧嘩しちゃった……?

優希(小学生)

そんなわけないよねw

優希(小学生)

どこー?

優希(小学生)

ふたりと……

優希(小学生)

も…………

優希(小学生)

……………………

優希(小学生)

なに、これ

ただただ、声が出なかった

お父さんとお母さんが 血を流して倒れていた

散乱した部屋に、二人

ビクともしないで

お母さんはうつ伏せ お父さんは壁に寄りかかって座っている

小さい頃の俺にとっては

恐怖でしかなかった

優希(小学生)

意味わからない、どういうこと?

優希(小学生)

なんで2人して倒れてるの?

優希(小学生)

どうして血まみれなの?

……

……

優希(小学生)

返事、してよ……ッ

優希(小学生)

ねぇッ!!

優希(小学生)

なんでぇッ……

優希(小学生)

ぅ、……ッ

優希(小学生)

うわああああああぁ!!!

優希(小学生)

置いてかないでよぉ!!!

優希(小学生)

やだよ……ッ、1人はやだぁッ

さくら(???)

……優希、くん?

優希(小学生)

っ、さ、さっきの……

優希(小学生)

これ……ッ

優希(小学生)

君が……?

さくら(???)

うん

さくら(???)

僕の使命だから

さくら(???)

邪魔しても無駄だよ

さくら(???)

ほんとに気の毒だね

優希(小学生)

ッ……!!

優希(小学生)

おかしいよッ……

さくら(???)

どうしても君の家系の“もの”が必要なだけ

さくら(???)

まだ幼い君は必要ないけれど

優希(小学生)

なんで……ッ

さくら(???)

じゃあ、僕はこれで

優希(小学生)

おかしいよぉ……

さくら(???)

……ああ、これからもお世話になると思うから名前を伝えておくよ

さくら(???)

僕はさくら

さくら(???)

桜大寺に何時でもいるから

さくら(???)

それじゃ

スタスタ……

優希(小学生)

これからも、お世話に……?

優希(小学生)

ッおかしいって……!!

優希(小学生)

俺も連れて行ってよ……

近所の人が警察を呼んで、 このことは未解決のまま片付けられた

証拠も何も無く、指紋も家族以外ない

警察は、手を貸してくれない

今思えば当たり前だろうと感じる

さくらは、

俺の両親をコロした奴だ。

優希

……、

優希

あ……

さくら

魘されてたよ……

さくら

大丈夫だった……?

優希

……あの日のこと、夢に出てきて

優希

多分それだと思う

さくら

……そっか

さくら

僕の家系のせいで、優希をこんな目に遭わせて、、

さくら

本当にごめんなさい

さくら

僕自体、ああいうことはしたくないんだ

さくら

けれど、それが家の義務だから

優希

……そうだったんだ

優希

……でも許されることじゃないから

さくら

……知ってる

さくら

とにかく今日は寝てな

さくら

疲れてるでしょ?

優希

うん、

優希

おやすみ、さくら

さくら

、うん。おやすみ

𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭

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