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皆さんは童話の「赤ずきん」をご存知でしょうか
「赤ずきん」のお話の中に出てくる狼…
皆さんは狼のことをどう思うでしょうか
ほとんどの方は〝悪役〟と考えるでしょう
ですが、それは本当なのでしょうか?
もしも、童話「赤ずきん」が作り替えられた物語だとしたら?
赤ずきんちゃんにとって狼は〝悪役〟だったのか?
…気になりますよね?
それでは、不思議な物語の世界へ
行ってらっしゃい────。
…………
私は赤ずきん
今は薄暗く気味の悪い森の中を歩いている
どうしてこんな所にいるのか?
それは、おばあさんのお見舞いに行く為よ
赤ずきん
赤ずきん
そんな事を考えていた矢先
近くにある草の茂みがガサガサと動き出した
赤ずきん
体が強ばってしまい、逃げようにも逃げられない
どうしようもない恐怖を押し殺しながら
ジリジリと後退していく
赤ずきん
そんな願いも届かず、とうとう茂みから何かが飛び出してきた
赤ずきん
私は目を瞑りその場にしゃがみこむ
死を覚悟したが、いつまで経っても痛みは襲ってこない
恐る恐る目を開けると、そこには
〝青年〟
いや、狼青年…と言った所か
頭からはふわりとした耳が生えている
毛並みは綺麗な銀髪だ
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
狼
赤ずきん
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
狼
赤ずきん
狼
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
狼
そう言ってレオは颯爽と去っていった
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
深い森を抜けると
目に眩しいほど光が降り注ぐ
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
さっきからレオに言われた言葉が
頭の中をぐるぐると回る
赤ずきん
赤ずきん
…………
赤ずきん
コンコンコン
赤ずきん
赤ずきん
返事はない
耳を澄ましてみても何も聞こえない
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
ギィィィィ…
年季の入った木の扉が唸る
赤ずきん
目の前に広がる光景に思わず声が漏れる
おばあさんが血まみれになって倒れていたのだ
赤ずきん
赤ずきん
おばあさんの元へ駆け寄り
急いで脈を確認する
赤ずきん
赤ずきん
「後悔するんじゃないぞ」
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
大人の人狼
私の前に影が伸びてくる
大きな影だ、レオよりも遥かに大きい
赤ずきん
赤ずきん
大人の人狼
大人の人狼
赤ずきん
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼が私の肩に手を回す
赤ずきん
大人の人狼
赤ずきん
大人の人狼
大人の人狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
大人の人狼
レオは大人の人狼に蹴りかかる
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
狼
大人の人狼
大人の人狼
赤ずきん
狼
大人の人狼
大人の人狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
そんな私の心配を他所に
レオは涼しい顔で大人の人狼と戦っていた
どちらかというと、レオの方が優勢だ
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
大人の人狼
そう言ってヒラヒラと手を振りながらオスカーは出ていった
赤ずきん
私は一気に安堵感が押し寄せ
そのまま眠ってしまった