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透明を嫌う。

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透明を嫌う。

2 - ガラスのように儚く繊細

♥

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2023年08月04日

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かんら

透明って良いよね~
綺麗だから好きなんだ

かんら

まぁそんな事は置いといて

かんら

本編どぞ

僕の心はガラス。

脆くて、 繊細で、 とっても儚い。

『あいつ』にも、 失敗作だって言われた。

自分でも、しょうがないなって 思ってる。

カーテンや窓、扉を締め切られ 風通りも悪く電気が付けられていない。 真っ暗な闇の中、僕は一人で過ごさないといけない。

こんな暗い所に一人とか、 やだな、寂しいなって 思うけど、『あいつ』が お前の為なんだ、って 言ってくる。

外、行きたい.......

勝手な願望を抱く。 それが叶ったことなんて一度もない。

外の景色を窓から眺めたことなんてない。 皆がよくする"遊び"っていうのもした事がない。 ずっとずっと、この部屋で生きていく。

変わりはしない景色の中で、 次の日を迎えた。

がちゃり、とドアが開き、 見覚えのある青色の髪をした 青年が入ってきた。

おはようございます、初兎様

また来たんか......

初兎様、外に行ってみませんか?

...行かへん

どうしてですか?

外に行ったら、皆に嫌われるから

こんな奴と、関わりたくないと思うし

お前もそうやろ?僕と関わるの面倒臭いなって思うやろ?

私はそんなこと、一度も思ったことありませんよ?

...は?

いや、そんなわけないやんか。

嘘つき。

嘘ではありません

お話するの、とても楽しいですし

やめて.....、

とっても可愛らしいですし

やめてってば、

私は、初兎様の事好きですよ?

僕の心臓はガラスやねん

その分脆くて、繊細なんよ

弱虫やし、強がりやし...

そうなんですね...

僕は嫌がっとんのに、お前は今日も来た

それって、僕の心を開かそうとしてる?

まぁ、ほぼそれに近いかと思われます

むりむり、こっから出るつもり無いから

これでこの話はおーわり

はい、帰った帰った!グイグイ

またですか!?

当たり前やんか!『あいつ』が許可したとしても、僕は許さへんで

『あいつ』?

んーん、なんも無い~

昨日と同じ様に、 ドアの鍵を閉め 一人だけの空間にした。

"実験は失敗だ....."

"どうしてお前が生まれたの、"

"生きる価値なんてある、?"

"ごめんなさい...ッ"

"お前が泣くなよッッ!!"

 

"私は、初兎様の事好きですよ?"

好き、? 好きって何。

もうやだ、怖い。 嫌い。怖い。痛い。 嫌な言葉がぐるぐると 頭を巡っていく。

"生きる価値なんてある、?"

価値なんてもの、 とっくに無くしてる。

俺って、何で生きてるんやっけ...

脆弱なガラスは 崩壊寸前になった。

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